++HOME++PROFILE++DIARY++TRIP++

バンコク旅日記
in
タイランド


Index


8月15日(水)
 眠い目をこすりつつ、8時前に78階にあるレストランへ朝食を食べに行った。ビュッフェ形式になっているのだけど、種類も沢山あっておいしい。こーいうのは食べ過ぎるので危険だ。

 8時半過ぎ、ホテル前でタクシーをつかまえ、ワット・プラケオ(エメラルド寺院)&王宮へ向かった。天気は快晴。絶好の観光日和。それにしても、バンコクの道は車でいっぱい。混んでる〜。

 目の前に、白い壁に囲まれたきらびやかな建物群が見えてきた。色といい、作りといい、とてもキレイなんだけど、何だか不思議な感じがするのはなぜだろう?何だか遊園地とかに来たような気分だ。が、とにかく、想像以上のキレイさに、「すごーい、すごーい。」と、かなり興奮状態。タクシーを降り、沢山の観光客に混ざって中へと歩いて行った。キレイに刈られた芝や植木を見て、「よく手入れされてるなぁ。」と感心してしまう。そしてまた、お盆時期なだけに日本人が沢山いるだろうと思っていた私の予想とは違い、あまり日本人を見かけない事に驚く。日本人ではなく、西洋人ばかりが目につく。

タクシーの中から見たワット・プラケオ&王宮。
 チケットを買い、日本語のパンフレットをもらって中へ。とにかく細かい作りときらびやかさに目を奪われる。すごい!まず、仙人(ルーシィ)像に出迎えられた。片膝を立て、白い布を身にまとった、柔らかい笑顔の仙人に見下ろされる。それにしても、ものすごい人混みだ。写真を撮り、壁画を見ながら先へ進んで行く。そして、番をしている牙の生えた鬼を見て、また興奮。大きい〜。そして、金ピカの仏塔プラ・シー・ラタナー・チェディや、その東側にある、これまたピカピカの書庫プラ・モンドップなどを見てさらに興奮。次から次へと写真を撮りまくる。どこもかしこも金ピカだ〜。さらに進んで行くと、アンコールワットの模型が現れた。つい2ヶ月ほど前、本物を見てきた私は、妙な懐かしさでいっぱいになる。それにしてもよく出来ていて驚いてしまう。そこから先も、きらびやかさや細かさに目を奪われながら、「すごーい。」を連発しながら歩いて行く。
 
写真左:仙人(ルーシィー)像  写真右:壁画
   
左から、番をしている鬼、金ピカのプラ・シー・ラタナー・チェディ、プラ・モンドップ、アンコールワットの模型。
 また金ピカの塔が見えてきた。プラ・スワナ・チャルディだ。ワット・プラケオで一番古い仏塔で、猿神と悪魔が台座を支えている。そしてさらに歩いて行き、本堂にやってきた。靴を脱いで中に入り、他の人に倣って正座する。エメラルド仏はどこかな〜、とキョロキョロ。あれ?あれがエメラルド仏?確かにガイドブックにも「意外に小さい」とは書いてあったけど、人混みの向こうの方に見つけたエメラルド仏は、驚いてしまうほど小さかった。結構、期待してたんだけどな・・・。
 
プラ・スワナ・チャルディと台座を支える猿神と悪魔。
 
エメラルド仏が安置されている本堂と、その壁。これは何神なんだろう?
 本堂を出て、王宮の方へと歩いて行った。ここにある宮殿は、ヨーロッパ風でもありタイ風でもあり、とにかくキレイ。植木も、本当にキレイに手入れされていて感心してしまう。それにしても、人が多い〜。そして、どこを見ても金ピカだ。
 
とてもキレイに手入れされていて感心してしまう。
 次はワット・ポーに行こうと、ワット・プラケオを出て歩き始めると、トゥクトゥクのお兄さんに呼び止められた。色々トラブルも多そうなので、トゥクトゥクに乗る気はなかったのだけど、「リクライニングブッダ(ワット・ポー)とスタンディングブッダとスィッティングブッダの3ヶ所で10Bでいい。」とか、「他のトゥクトゥクと自分のトゥクトゥクはナンバープレートの色が違う。自分のは公式のだから安い。」などと粘られ、試しにトゥクトゥクに乗ってみることにした。トラブルが多いからやめておこう、なんて思ってはいたものの、ベトナムで乗ったシクロ同様、とても気持ちがいい。沢山の車と並んで道路を走っていると、これでもかってくらい排気ガスを吸ってしまうけど、それがまた東南アジアぽくってわくわくする。気になったのはこの運転手さんの言葉。「Are you happy?」と、何度も人生に疲れたような顔をして聞いてくるのだ。「Happy.」と答え、「あなたは?」と尋ねると、ふっと力なく笑うだけ。ど、どうしたの・・・?

トゥクトゥクの運転手さんと一緒に。トゥクトゥクでの移動は、なかなか快適。
 まず、ワット・インドラヴィハーン、運転手さんが言うところのスタンディングブッダへやってきた。どんな仏像があるんだろう?と思っていたら、高さ40mの金ピカの仏像が立っていた。背は高いのだけど妙に薄っぺらな感じで目も垂れていて、何だか笑ってしまう。ここはワット・プラケオとうって変わってほとんど人もいず、少しホっとした。
 
見る度に笑ってしまうのは何故だろう?バチ当たり?
 次の目的地スィッティングブッダへ行く前に、運転手さんが、ジュエリーショップへ行ってもいいかと聞いてきた。ただ見てればいいと言う。私たちが10分間くらいお店の中にいれば、運転手さんがガソリン券をもらえると言うのだ。「え・・・。」と思うが、何度も「Help me.」と言われ、「絶対に買わないよ。見るだけだよ。」と念を押し、ジュエリーショップへ。「絶対買わない。」と思いながら店内へ入り、ウロウロと狭い店内を一周する。すると、絶対に買わないという意思が伝わっているのか、「Thank you. Next time.」と、あっさりと外へ出された。もちろん、ガソリン券はもらえない。

 「この後、タイシルクのお店に行ってもいい?」と言われながら、スィッティングブッダへやってきた。ずいぶん小さなお寺だし、ガイドブックを見ても、ここがどこのお寺なのかはよく分からない。トゥクトゥクを降りる時、「You are lucky.」と言われ、「?」と思いながら中へ入って行った。入ってすぐ3体の仏像があり、写真を撮ろうとすると本堂らしき中からおじさんが出てきて、「写真は撮っちゃダメ。」と言われた。そして、その世話好きそうなおじさんに呼ばれるまま、本堂(?)へ靴を脱いで入った。ここでもまた、「You are lucky.」と言われた。どうも今日はブッダデーだから、ブッディストは仕事が休みで、そして、だからこのお寺が開いているらしい。かなり嘘っぽい。中には、あぐらをかいている大きな仏像があり、拝み方を教えてくれた。おじさんは話し好きで、色々な話しをし続ける。始めは仏教についてのこととかそういう話しだったのだけど、そのうち、自分は日本で働いていたと言い出し、住友銀行のマネージャーだと言う。その時点で、かなりうさん臭いと思って話し半分で聞いていたのだけど、うまく話しをカシミアのオーダースーツの事に持っていった。タイシルクの卸のお店があって、普段は一般の人は見れないのだけど、1年に7日だけ一般の人に公開する日があり、今日はその最終日だと言う。自分も朝早く行って、スーツを5着だか何着だか作ってきたと言い、生地のサンプルと領収書を見せられた。そして、「どこかの役者か?」と言いたくなるほど大袈裟に、「You are lucky.」を連発する。あまりにもガイドブックに載っているまんまのキャッチセールスなので、途中からおかしくなってしまった。ガイドブックに「THAI EXPORT CENTER」と書き込まれ、トゥクトゥクの運転手に連れて行ってもらえ、と言ってくる。が、言われなくても行く事になっている。

 何も知らない(?)トゥクトゥクの運転手さんは、さっきのおじさんと同じ話しをしながら、タイシルクのお店まで私たちを連れて来た。とりあえず運転手さんの目的はガソリン券。そして、私たちはかなり強気で店内へ。何を言われても興味を示さない。それにしても、この狭い店内に10分も15分もいろと言う方がムリだ。見る物もなく興味も示さない私たちは、あっという間にお店の外へ追いやられた。運転手さんは少しガッカリしているようだけど、あきらめていたようでもある。世の中そんなに甘くない。

 ガソリン券を1枚ももらえず、3ヶ所も回ってくれて、本当に10Bで済むんだろうか。ガイドブックを見る限り、これはずいぶん安い値段のような気がするけど・・・。が、10Bしか渡す気はなかったし、ワット・ポーに着いた時、運転手さんは10B以上を要求することはなかった。余計な時間はかかったけど、でも、この運転手さんは悪い人ではなかったようだ。何だか人生に疲れてるみたいだけど、頑張ってね〜。

 ワット・ポーに着いた頃、だんだん雲行きが怪しくなってきた。これはひと雨きそうだ。まず沢山の仏塔をカメラに収めながら、リクライニングブッダ目指して歩いて行く。「どこ?どこ?」なんてキョロキョロしながら歩いて行き、その建物を見つけた時は、ものすごい期待でいっぱいだった。長さ46m、高さ15mの金ピカの仏像がこの中で横になってるんだ〜。そう思いながら靴を脱いで中に入ってびっくり。何と修復中。全く見れないわけではないけど、非常に見にくい。ちょっとがっかり・・・。が、しっかり足の裏に描かれた108の絵は見てきた。土踏まずがないのは超人の特徴なんだとか。へぇ〜。
  
仏像の周りにハシゴ?が組まれていたため、仏像に張り付くようにしてしか見れなかったのが残念。
 外に出て、マッサージ場を通り過ぎる。かなりマッサージに惹かれたけど、ワット・アルンへ行く時間がなくなってしまうので我慢。少ししてスコールが始まった。とりあえず、慌てて走って行く猫を見ながら、屋根のある場所で雨が止むのを待つ事にした。

 雨が止み、ワット・アルンへ向かう。ワット・アルンへは川を渡らないと行けないので、まずは船着場へ向かう。船着場には屋台があり、お腹が空いていたので、ずいぶん遅いお昼を食べる事にした。「豚肉とバジルの炒めものかけご飯」とでも言った感じ?とにかくおいしくて大満足。

おいしくてペロリ♪
 船に乗ってワット・アルンへ向かう。風を顔に受けながら船に乗っているのは何ともいい気分。暁の寺ワット・アルンに到着。真っ青な空に白い大仏塔が映えてとてもキレイ。人もあまりいないので、のんびりと歩く事ができる。川に面しているのも気持ちがいい。金ピカじゃないのもいい。とてもいい気持ちでのんびりと一周する。今度、このワット・アルンを題材にした三島由紀夫の『暁の寺』を読んでみようと思った。
  
左から、船から見たワット・アルン、下から見上げた大仏塔、台座を支えるヤック(鬼)とモック(猿)。
  
チャオプラヤー川沿いにたたずむ少年、アイコ、そして、わん太。
 また船に乗って川を渡り、のんびりと歩いてタイ最大の鉄道駅ファランポーン駅を目指す事にした。船を降りてすぐ、道を歩いていた人に方向確認をすると、「ここからファランポーン駅はとても遠いから、タクシーかトゥクトゥクで行った方がいい。」と言われたけど、街の様子も見てみたかったし、夕方とは言え、まだまだ日が高いので歩いて行く事にした。途中、ココナッツジュースを飲んだり、屋台が立並ぶ道を歩いたりと、散歩を楽しんでいた。が、チャイナタウンまでやってきた頃にはだいぶ疲れていた。水を買おうとセブンイレブンに入り、水と、ジャイアントコーンのようなストロベリー味のアイスクリームを買った。このアイスクリームがとてもおいしくて、かなり気に入ってしまった。
  
歩きながら見かけたタイの街。右は、チャイナタウンのサンペン・レーン入口。
 チャイナタウンで安くフカヒレが食べれるんだよなぁ、と思ってキョロキョロしながら歩いていると、あるお店の人に声をかけられた。日本の雑誌の切り抜きが店頭に飾ってあり、店員さんの感じも良かったので、おやつ程度にフカヒレスープくらい食べようとお店に入った。おやつ、なんて思ってたくせに、メニューを見たら色々食べたくなってしまい、結局、そこで少し早目の夕飯をとることにした。

 お腹が満たされ元気を取り戻し、再び、ファランポーン駅目指して歩き出した。辺りはだいぶ暗くなり、本当にこっちであってるのかな、と不安になり出した頃、ファランポーン駅にたどり着いた。もう、すっかり暗くなっていた。ここで、水上マーケットやカンチャナブリへ行くいいツアーがないか見てみようと思っていた。ガイドブックのどこかに、駅に行くとそういうツアーが調べられると書いてあったような気がしたからだ。かなり疲れていたので、もう1度ガイドブックを読み直すという事もせず、たまたま目についた旅行会社に入ってみた。話しをよく聞いてくれ、希望通りのツアーがなかったので、プライベートツアーを組んでくれることになった。私たちの希望は、「水上マーケットに行きたい。」「カンチャナブリに行って列車に乗りたい。」「クウェー川でボートに乗りたい。」「エラワン滝で遊びたい。」というものだった。プライベートツアーは若干高めになるが、時間もあまりないし、効率良く回れるならと決める事にした。ただ何しろ英語でのやりとりのため、かなり不安はあった。なので何度も、何が含まれているかを確認した。担当のJ.J.がかなり軽い感じの人だったので不安は不安だったのだけど、あまりにも疲れていたため、紙にツアーの内容を書いてもらうのを怠ってしまった。一瞬、書いてもらおうかなとは思ったのだけど、それを言うために英語を使うのもイヤになってしまっていた。しかし、後からガイドブックを見て「あ・・・。」と不安になる。ファランポーン駅にある旅行会社はトラブルが多く、評判が悪いと書いてある。しまった・・・。何だかイヤな予感・・・。

 そこからホテルへはタクシーで帰る事にした。ぐったりとしたままホテル前まで来たとき、道路を歩いている象が目に入った。一瞬、自分の目を疑い、「象だー!」と大喜び。象の脇では無表情のおじさんがエサのバナナを売っている。象がいるにはふさわしくないような狭くゴチャゴチャした道路に象がいる。不思議だー。バンコクってすごい!

 象を見た事で元気を取り戻し、セブンイレブンでシンハビールやお菓子、それにお気に入りのアイスを、屋台でパイナップルやランブータン、豚肉の串焼きを買ってホテルに戻った。パイナップルがものすごく甘くておいしくて、アイスクリームに引き続きかなりお気に入り。部屋に戻る前、ホテルにある展望室に行ってみようかと思ったけれど(ツアーで、ここの展望室に来るくらいの場所なのだ。)、90Bするのでやめ、大人しく部屋に戻った。買ってきたビールでもゆっくり飲もうかと思ったけど、やっぱり部屋に戻るとばたんきゅ〜。疲れたぁー。

PREVIOUS     NEXT


Copyright (C) aico All Rights Reserved.


inserted by FC2 system