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ダイスケ日和
〜ダイスケに捧ぐ〜


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イタズラ大好き

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 小さい頃のダイスケは、イタズラが大好きだった。 とにかくいつもベタベタしてたくて、抱っこしては私の部屋に連れて行き、ベッドの上に放しておいた。そのうち、ダイスケもベッドの上がお気に入りになってきたようで、「いないなぁ。」と思うと私のベッドの上にいるようになった。それは私の思惑通りで、「しめしめ。」と嬉しく思っていた。でも、お気に入りの場所がベッドの上なら、イタズラをするのもベッドの上なのである。

 ある日、ふと気づくとダイスケがいない。しかも、静かである。「あれ?」と私の部屋を覗いてみると、ベッドの上で、夢中で何かをかじっている。「何をかじってるんだろ?」と近づいてみてびっくり。私の学校に着て行く黒いセーターの上で、どこから盗んできたのか、マヨーネーズをかじっていた。もちろん私の黒いセーターと布団はマヨーネーズまみれ。ダイスケの口も手もマヨネーズまみれ。「あー!」と大声をあげる私を嬉しそうに見上げるダイスケ。あまりにも無邪気な笑顔に、怒るより先に笑ってしまった。もぉー!マヨネーズまみれじゃーんっ(笑)。

 こんなこともあった。いつからか、ダイスケと一緒に寝るようになったのだけど、ある朝、何やらビリビリ言う物音で目が覚めた。布団の中にダイスケがいない。とりあえず、「ダイスケ?」と呼んでみる。でもベッドに上がって来ないし、ビリビリ言う音がやまない。「何の音だろ?」と電気をつけてびっくり。こんな光景見たことない!部屋中にビリビリに破られた紙が散乱している。すぐにはそれが何の紙なのか分からなかった。ダイスケが尻尾をぶんぶん振りながら、嬉しそうにこっちを見ている。「何の紙?」と寝起きの頭を超高速回転させて考えてみる。ところどころに落ちている赤い紙を見てようやくピンときた。と同時に、「あ゛ーーーっ!」と固まった。ダイスケが嬉しそうにビリビリに破いていたのは日本史の教科書。私、日本史選択してる受験生だよ?・・・マジ?あまりの驚きにしばらく動けなかった私を、ダイスケは本当に本当に嬉しそうに見てたっけ。

 それからダイスケは、ラナやコトへの好奇心も強かった。ダイスケが近づくと怒るラナに鼻を噛まれたり、コトに引っ掻かれたりしていた。その時に出来た傷はいつまでも消えず、大きくなってからも、「この傷はあの時のだね。」といつまで笑い話にされていた。噛まれたり引っ掻かれて痛い思いをしてるのに、全く懲りずにラナやコトに近寄ってったダイスケ。一緒に遊びたかったんだろうね。コトは最後まで、ダイスケが近寄って来ると、「フーッ!」と毛を逆立てて威嚇してたけど、コトより数倍も大きくなってからも尻尾を振って嬉しそうに近寄って行ってたね。たまに、猫パンチもされたりしてたけど(笑)。

 ダイスケが我が家の一員になって2年後の9月、ラナがガンのためこの世を去った。そして、その年の11月、キャバリアのラブが仲間入り。多少は焼きもちを焼くかと思ったけど、ダイスケは焼きもちを焼くこともなく、ラブに興味津々。ちょこちょこラブにちょっかいを出しては、ラブにイヤな顔をされてたね(笑)。でも、ラブのいいお兄ちゃんだったね。
  

え?写真撮るの?このヒモが気になるよぉ〜。
カーペットの下には何があるの?え〜い、めくっちゃえ!
おっと、怒られる前に退散だぁ〜。



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