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aicoダイビングのライセンスを取る

−ダイビングライセンス取得奮闘記 in ティオマン島−

ADVANCED OPEN WATER DIVER LISENCE編

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講習1日目(5月10日)
 約2週間ぶりのティオマン島。さっそく今日から講習が始まる。まず、必須ダイブの「アンダーウォーターナビゲショーン」からスタート。海へ潜る前に、宿題としてやってきていた問題の答え合わせをしながら、大事な事を教わる。それから、コンパスナビゲーションの練習をする。オープンウォーターでは、行って戻って来る練習をしたが、今回は四角を描くように戻って来る練習をする。

 器材セッティング後、ビーチより海へエントリーする。アキさんとライセンス取得中のカズさんがバディ、アヤと私がバディとなり潜降。2週間ぶりのダイビングなので、密かに「大丈夫かな。」と心配していたものの、自分でも「あれ?」と思うほど何て事ない。久しぶりの口呼吸も、全然、違和感を感じない。そしてやっぱり、海の中って気持ちいい。

 潜降後、まずアヤと順番にコンパスナビゲーションの練習をする。自分では「あれ?ここからスタートしたんだっけ?」と思ってしまうが、ちゃんと戻って来れているらしい。出発前に、もっと周りも見ておかないとダメかな?それから次に、30m泳ぐのに必要なキック数と、かかる時間をカウントする。これを知る事により、キック数や時間でどの位の距離を泳いでいるのかが分かる。その後は、お待ちかねの水中散歩。本当に色々な魚がいて面白い。

 それから次に、棒をくぐったり越えたりする練習をする。まずアヤと私で棒を持ち、アキさんがお手本を見せてくれる。次にカズさんがやり、交代する。棒の近くまで来て息を吐き切ると体が沈んで行き、そのまま棒の下をくぐって行く。何だかすごく面白い。そしてまた、交代して棒を持つ。さっきと逆側の位置に来て棒を持つと、何だかバランスが取りにくくフワフワする。何とかこらえるがそれから後、棒を越える練習をして脇で待っている時も、どうしてもバランスが取れずフワフワとしてしまい1ヶ所にじっとしていられない。後でアキさんに、「今日、俺の事、すっごい蹴ったんだぞ。よけてもよけても蹴るんだもん。それを見て、前でアヤちゃんは笑ってるし。」と言われ、アヤも、「そうそう。」と笑っていた。知らなかった・・・。

 それからいったん浮上し、ブイの位置を確認した後、再び潜降。アヤと、ブイまで泳いで行くという練習。が、すっかりコンパスを合わせるのを忘れ、違う方向に行ってしまう。後ろからアキさんに合図を出され、もう1度2人で浮上し、コンパスを合わせた後、潜降。今度は無事、ブイの所まで行く事ができた。そして、そのままビーチへ向かって泳いで行き、エキジット。

 夜は、選択ダイブの「ナイトダイビング」。暗くなる前に、宿題の答え合わせや器材のセッティングを行う。アヤはナイトダイビングを楽しみにしていた。私は、「真っ暗な海に潜るなんて・・・。みんなとはぐれたらどうしよう。」と恐れていた。一瞬、「また、ビビるマンになったらどうしよう。」そんな心配が脳裏をかすめる。

 暗くなり、いよいよ海へ入って行く。波打ち際の水は冷たく、「え、夜ってこんなに冷たいの?」とびっくりするが、少し入って行くと気持ちのいい温かさだ。仰向けで泳ぐと星空が見え、何ともいい気分。すっかりリラックス。そして、ライトの電気を点け、「どれくらい暗いんだろう。」とドキドキしながら潜降。そして水の中に顔が入った瞬間、「あれ?」と驚く。確かに暗いけれど、みんなのライトがボワーンと輝いていてものすごく綺麗。「うわぁ。」と感動しながらの潜降。

 下まで行くと、さっそく2匹のバンブーザメを見る事ができた。よく見ると、エビの目は光っているし、魚がフワフワ浮きながら寝ているし、サンゴの間に挟まって、横になって寝ている魚もいる。「すごい。あんな風に寝るんだ。」と楽しくて仕方ない。楽しくて仕方ないので、マスクに水が入ってきて思わず鼻から吸ってしまったが大丈夫。

 コンパスを使って、行って戻って来る練習をする。まずアヤがやり、私が後ろからついて行く事に。ついて行こうとすると浮上し始めてしまい、「あらら。」と思いながら降りてくると、突然、左足のふくらはぎに激痛が走った。「何?」と、びっくりしてふくらはぎに手をあてる。ズキズキと痛み、何だか分からないけれど痛いのでさすっていた。懐中電灯で周りや下を照らしてみると、何とあの、私がずっと「いつか攻撃されそう。」と思っていたガンガゼ(ウニの仲間)がいるではないか。「これだ!」とびっくりし、でも、「私は今立ってる状態なのに、何でふくらはぎに刺さるの?しかも、ガンガゼって刺されても平気なの?」と固まっていると、それに気付いたアキさんとカズさんが寄って来てくれた。アキさんは私が足をつったのかと思い、ふくらはぎを伸ばそうとしてくれる。慌てて「違う。」と手を横に振る。「?」という顔のアキさんに、「どうやって伝えればいいんだろう?」と考え、両手の人差し指を立て、チクチクしてる感じを表現してみた。すると、アキさんはさらに「???」という顔をしている。「あ、ガンガゼを見せればいいんだ。」と下を照らすと、さっきは確かにいたはずのガンガゼがいない。アキさんもカズさんも「?」という顔のままだし、遠くでアヤも待っている。「もう、いいや。」と思い、OKサインを出してアヤの所まで行き、コンパスナビゲーションの練習をする。あー、足痛い・・・。

 サンゴの上を泳ぐと特に、赤いミミズのような生物が沢山泳いでいる。てっきり、「これが夜光虫?」と思い込み、「すごーい。いっぱーい。きれいー。」と喜んでいた。「でも、確か手を動かすと光るんじゃなかったっけ?しかも、赤じゃなくて青だったような気もするんだけど。」と思った私は、沢山の赤い生物がウヨウヨしている中、手をぐるぐる回してみたりもした。でも、赤は赤である。「?」と思うものの、綺麗だと思っていた。ところが、エキジットする直前、カズさんがライトを覆うように合図するので覆うと、青い光が点滅する。「あ、これが夜光虫なんだ。」と喜んで、手を動かして光らせる。本当に綺麗。水面に出てから「赤いミミズみたいのが夜光虫かと思ってました。」と言うと、「あれはただのばっちい虫だよ。」とアキさん。え・・・。

 私が恐れていたナイトダイビング。ものすごく面白い!

講習2日目(5月11日)
 今日はボートダイビング。必須ダイブの「ディープダイビング」と、選択ダイブの「AWARE−魚の見分け方」の講習。ボートに乗る前に、宿題の答え合わせ等を行う。そしてボートに乗り込み、ポイントへ向かう。今日1本目のポイントは『CHEBEH』との事。水深30mまで潜るという事にちょっと不安はあるものの、前回、ビビるマンに変身してしまいちっとも楽しめなかった場所なので楽しみにしていた。ところがボートのエンジントラブルにより、本日のボートダイビングが中止になってしまった。

 急遽、選択ダイブの「レックダイビング」の講習を行う事になる。器材をリヤカーに積み、沈船が沈んでいるマリンパーク近くまで移動。そこからスノーケリングでマリンパークまで泳いで行く。かなり移動距離があり、くたびれてしまう。ガイドはロマンスさんが行う。

 潜降して、あまりの透明度の悪さにびっくりする。今までこんなに透明度が悪かった事はない。「すごいなぁ。見えない。」と思いながらついて行く。水底は砂地になっていて、「足をバタバタしない。」と書かれても、下手くそな私はすぐに砂を巻き上げてしまう。後から、私の後ろを泳いでいたアキさんとカズさんに、「砂漠を時速100kmで走ってる車の後をついてってるみたいだったよなぁ。」と笑われてしまった。


 マリンパークには、何艘もの船が沈んでいた。1艘だけだと思っていたので驚く。「沈船なんて怖そう。」と思っていたが、魚は沢山いるし、サンゴは綺麗だし、予想以上に面白い。ロマンスさんが、色々と魚の名前を書いて指してくれるが、一斉に寄って行くとみんなとぶつかってしまうので、みんなの後ろからのんびりついて行って見ていた。のんびり過ぎて、「今、何を指してたんだろう?」と思う事も多いけれど・・・。「気持ちいいなぁ。」と、前にいるみんなを見ながらのんびり泳いでいると、突然、ロープに引っかかってしまった。遠くの前ばかり見ていて、全然近くを見ていなかった。ちょっとびっくり。

 浮上後、アキさんに「楽しかった?」と聞かれ、「楽しかったです!」と言うと、「良かったね。でも、後ろから見てるとアイちゃんもかなり面白いよ。」と笑っている。「ロマンスが魚とか指しても、いっつもワンテンポ遅いから見れてないんだもん。」と言われ、「みんなにぶつかっちゃうと思ったから、後からゆっくり行こうって思ったんですよー。」と言うと、「でも、俺は待ってあげれるけど、魚は待ってくれないからねぇ。」とロマンスさん。ごもっともです・・・。(笑)


 今日も楽しく講習終了。

講習3日目(5月13日)
 今日こそボートダイビング。1本目のポイントは『SOYAH』。最初に「ディープダイビング」の講習を行うので、一気に30mまで潜るとの事。流れがあるので、ロープをつかみながら潜降すると言われる。少し、水深30mの世界に不安を持ちつつ潜降。ロープを伝ってどんどん降りて行き、少し泳いだ所にある砂地に座る。すでにそこが水深30mの世界。「え、もう30mなんだ。別に何て事ないんだ。」とびっくりする。私は勝手に、もっと暗いんじゃないかと思ったり、もっと水圧を感じたりするのかと思っていた。そこで、窒素酔いをしていないか確認するため掛け算の問題を解く。窒素酔いは大丈夫のよう。ただ、今日は何だか口に水が入ってきて塩水のせいで喉がカラカラするし、それが気になって十分な空気が吸えないからか、何だか息苦しい。しかも、マスクにも水が入ってきて、塩水が目にしみる。それらが気になるせいか体が浮いてしまうので、アキさんにウエイトを1つもらう。

 今日も透明度が悪い。流れもあるうえ透明度も悪いので、必死でアキさんについて行く。ここには大きな沈船があった。マリンパークの沈船とはまた違った感じで面白い。そしてまた、必死でアキさんについて行く。アキさんが何かを見つけたようだ。海ガメがいるらしい。でも、私には海ガメの姿を見つける事ができない。ただ、濁った水が見えるばかり。「え、全然分からない。」と思っていると、突然視界が明るくなる。綺麗なサンゴや、沢山の魚が泳いでいる。そして、アキさんが指さす方を見て嬉しくなる。大きな海ガメがカイメンを食べている。両手でしっかりとカイメンを押さえ、バリバリ食べている。かわいいような怖いような。とにかくすごい!こんな間近で海ガメが見れるなんて!しばらく3人で海ガメの食事の様子を眺めていた。もっと見ていたかったけれど、私の残圧が50になってしまい、浮上。カメさん、さようなら〜。

 お昼、オープンウォーターの講習の時とは違い、モリモリ食べる。

 2本目のポイントは『FUN CANNYON』。ここでは最後の講習、「AWARE−魚の見分け方」を行う。アキさんが、「なるべく沢山の魚を指していきます。自分たちでも気になる魚がいたら覚えておいて後で調べましょう。」と言い、ワクワクしながら潜降。ここもまた流れが強く、透明度が悪い。下まで沈みきれないうち、流れに向かって泳ぎ出す。するとまた、口にもマスクにも水が入り始め、それに気を取られているとだんだん体が浮き始めた。

 透明度が悪いので、どんどん2人が見えなくなって行く。「ヤバイ。早く追いつかないと。」と思えば思うほど、体が浮いて行く。焦るからいけないのだと思い、落ち着いて深く息を吐く。BCDの空気も抜いてみるが、それでもやっぱり、体は浮いて行く。そして、完全に2人の姿は見えなくなってしまった。でも、2人が吐いた空気の泡が前の方から上がってくるので、とりあえずそれについて行けば見失う事はないだろうと思い、ついて行く努力をするが、その泡も見えなくなってしまった。「完全にはぐれた・・・。」体はゆっくりゆっくり浮いて行く。もう今さらジタバタしてもどうにもならないので、じ〜っと静かに浮いて行くがままにしていた。2人とはぐれてしまったのに、不思議な事に焦りや恐怖感は全くない。「アキさんが絶対に見つけてくれる。」という確信があり、下手に動かない方がいいと思ってじーっと待っていた。しばらくすると、前の方に浮上してくる2人の姿が見えてきた。「あぁ、良かった。」とホっとする。アキさんに「焦ったよ〜。」と言われ、アヤに「ごめんねぇ。不安だったでしょう。」と言われる。2人とも、ごめんなさい。

 アキさんにウエイトをもらい、再び潜降。相変わらず流れが強く、なかなか前に進めない。焦ると体が浮き始める。アヤが気にしてチョコチョコ見てくれるので、浮き始める度に手を取ってもらう。アキさんに色々な魚を指してもらいながら泳いで行き、トンネルのような所をくぐって抜けると、ものすごく綺麗な場所に出た。「すごーい。」と感動。アヤと手をつないでいると、手を離すように言われる。ちょっと不安。帰りは流れに乗って戻って行く。「あ、楽チン。」と、ちょっと嬉しい。そして、浮上。

 LOG付けをしながら、魚の事を教わる。そして、講習終了。アキさんから認定され、カードを渡される。何とも嬉しい瞬間だ。最初はどうなる事かと思ったけれど、あのビビるマンがいつの間にかダイビングが大好きになり、そして、アドバンスまで取る事ができました。やったー!ダイビングは素晴らしい!

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