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ランカウイ島旅日記
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マレーシア

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12月11日(月)
 5:00までにチェックアウトを済ませなければならなかったため、3:00から3:30の間に起床。寝たというよりは仮眠を取ったような感じである。外はまだ暗く、薄ら寒い。相変わらず虫々の大合唱はなりやまない。ランカウイ島での最初の朝、ユーコとアヤが「夜っていうか朝方、サイレンが鳴ってなかった?」と言っていた位の騒々しさである。でも、明日からはこんな音を耳にすることはなくなってしまう。本当にあっという間だった。「まだ、帰りたくないなぁ。」と、ふっと寂しくなる。
 荷物を持ってロビーまで歩いて行くのは大変なので、あらかじめ部屋まで迎えに来てくれるよう電話をしておいた。時間になると部屋の前に迎えのシャトルカーがやってきた。「あ、来た。」と、3人で荷物を持ち階段を下りて行く。さようなら私たちの部屋、5119!
 アヤがチェックアウトを済ませてくれる。明細票を見ると、やっぱり朝食代が取られていない。「やっぱり朝食券、くれてたんだね。」と3人で喜ぶ。ところが、だ。モハンに、「おごるから。」と言われて飲んだ「カミカゼ」のお金はしっかり取られていた。「モハン〜。」まぁ、やっぱりね、という感じではある。それからユーコに教わってポストカードを出し、ベンチに座ってヒンさんが来るのを待っていた。そして、同じツアーなので当然の事ながら、入国審査も1人でできない(とんでもない呼び名を付けられたものである。)おじさんも来ていた。早朝のロビーはとても静かである。眠さと、「もう帰るんだなぁ。」という虚無感から放心していると、笑顔のヒンさんがやって来た。「おはようございます。」と笑顔で挨拶するものの、すぐにまた、1点を見つめてボーっとしてしまっていた。すると、「大丈夫?」とヒンさんが可笑しそうに笑う。「はい、大丈夫です。」と笑い返す。そしてそれから、ホテル全体がまだ寝ているような静けさの中、ついに空港へ向かって車は走り出した。さようなら、ベルジャヤ ランカウイ ビーチ&スパ リゾート!
 早朝の空港もとても静かである。何しろ私たちが空港に着いた時、空港のスタッフは1人もいなかった。ホールにいるのは、チェックインを待つ乗客とそのガイドさんたち。ランカウイ島は全てがのんびりしているのだ。
 やっとスタッフが現れ、チェックインを済ませる。それからヒンさんにオプショナルツアーのお金を払い、簡単に乗継地であるクアラルンプール空港の説明を受けた。そして、1人1人ヒンさんと握手をし、「では、お気を付けて!」というヒンさんの声で送られた。

飛行機から見た朝焼け。まるで燃えているかのよう。
 6時35分。「まだ帰りたくない。」という強い気持ちだけをランカウイ島に残し、私たちを乗せたMH1431便はクアラルンプール空港目指して飛び立った。さようなら、夢の島、ランカウイ島!窓の外では空一面に立ち込める雲が、燃えているかのような朝焼けでオレンジに輝いている。それから約1時間後、やしの木のジャングル、とでもいうような無数のやしの木々が見え始め、巨大なクアラルンプール空港に到着した。着後すぐ、出国手続きを済ませ、搭乗口であるCゲートへ向かうため、エアロトレインと呼ばれているモノレールに乗り移動する。
 8時45分。ついにMH092便にて帰国の途に着く。マレーシアがどんどん小さくなっていく。さようなら、マレーシア!楽しかった4日間(実際には2日半・・・?)が終わってしまった。あぁ、明日からまた、寒い寒い日本での毎日が始まる。

さて、誰が誰でしょう?
こぼれ話し
 どんなに夢のような数日だったとしても、いつものように朝早く目を覚まし、電車とバスに揺られ会社に行ってしまうと、その夢のようだった数日は本当に夢だったのではないかと思う程、いともあっけなく現実に順応してしまうのです、不思議なことに・・・。ただし、今回の旅で私は目覚めたのです。
 とにかく私は、未知の国だったマレーシアが大好きになりました。そして、ランカウイ島に行く前に、ほとんどガイドブックさえもろくに見て行かなかった事を反省しました。本屋で立ち読みくらいはしたものの、全くユーコとあやにお任せ状態だったのです。なので今さらではありますが、ガイドブックやインターネット、さらには新聞でマレーシアについて読んでみたりしました。そして初めて、マレーシアには主に「マレー人」「華人」「インド人」がいる事などを知ったのです。全く何も知らなかった事を反省。
 そしてまた、海外でタクシーを使い、行きたい所に行くという楽しさも知ったのです。唯一行った事のあった海外、バリ島では、何しろ初海外旅行であった事、英語が全く分からないという理由で、自分たちだけで行動するなんてとんでもない。ましてやタクシーなんかに乗って、どこか遠くへ連れて行かれでもしたら、さぁ大変!くらいの気持ちであったため、出来る限り色々な所へ連れて行ってくれるツアーを探したものです。しかし、今回のこの旅のおかげで、私は海外旅行の楽しみ方を知ったのです。また、アヤに、格安航空券を取って海外に行くという方法も教わり、「そうやって安いチケットを取って行くのか。」と、新しい発見に心が弾んだのです。
 そして今回、私が一番身にしみて実感した事。それは語学力。これはバリ島でも感じたものの、今回、ユーコとアヤという英語を話す2人と旅をした事で、ひしひしと身にしみて感じたのです。私はとにかく「英語を喋ってる!」と思うだけで動揺し、その度に2人に隠れるようにして逃げ回っていました。確かにコミュニケーションは言葉だけではありませんが、話せるに越した事はありません。25年間生きてきて、今回ほど「英語を話せるようになりたい。」と思った事はありませんでした。
 そういった数々の反省点、覚えたての海外旅行の楽しみ方、それらが私の「早く次の海外旅行へ行きたい。」という気持ちを強くさせるのでした。そんな時、3月の連休を利用して、ユーコもアヤも海外旅行へ行くことになりました。それを聞いた私はものすごくうらやましくなり、その勢いで、クアラルンプール行きの格安航空券の見積依頼を数社の旅行会社に出し、たまたま空きがあった席を押さえてしまったのです。でも、落ち着いて考えてみたとき、英語も話せないのに1人旅?初めての地なのに深夜着?しかも空港から市内へは1時間もかかるのに、タクシーは本当に大丈夫?と、どんどん不安になり、あっという間にキャンセルしたのでした。正式な手続きを踏む前だったのでキャンセル料もかかりはしませんでしたが、「私って一体・・・。」と思わずにいられませんでした。
 ちょうどその頃、チイとの海外旅行の話しが持ち上がったのです。そして、私のその熱〜い海外熱はその旅に惜しみなく注がれる事となり、6月、ベトナムとカンボジアの地に降り立つ自分の姿を妄想する毎日が始まったのでした。
 こうして、私の「ランカウイ島旅日記」は、「ベトナム&アンコールワット旅日記」へと続くのです。
                                             2002年1月27日



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