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南の国の旅日記・2
in
マレーシア・タイランド・カンボジア
【プノンペン編】


INDEX

11月13日(日) ノンペンも遠かった・・・

いよいよシェムリアップを出る日。朝ご飯を食べに、ゲストハウスのレストランへ。
今朝もまたバゲットを頼み、目玉焼きとベーコンと一緒に食べる。
ちょこっと覗きに来たトミーだったけど、やっぱり懐いてはくれなかった。

7時半、チェックアウトを済ませ、迎えに来てくれたミニバンに乗り込む。
いくつかホテルを回ってお客さんをピックアップした後、少し離れた所にあるバスターミナルまで行き
大型バスに乗り換えた。

座席は一番後ろから2列目の、真横がトイレという場所。トイレが近くて便利なようなイヤなような。
ふと窓に目をやると「非常口」の文字。これって、日本で使ってたバスなのかな?


 



8時半、乗客が全員揃い、プノンペンに向け出発。
所要5〜6時間位らしいので、14時半前後には着けるらしい。

出発してすぐ、おしぼり・水・3種類のパンが配られた。
そうだった、朝食が付いてるんだった。
すっかり忘れて朝食を食べてきてしまった私。
お昼に食べようと最初は開けなかったのだけど、
「おいしい!」という言葉を聞いて、また食べてしまった(笑)。
でも、本当においしかった。

バスは、舗装された道路を快調に飛ばして行く。
今日も天気が良く、車窓から望む景色は大自然そのもの。
この平原はどこまで続いているのだろう。




時々は、ぐちゃぐちゃしている道路もあり、いくつかの村や町を通り過ぎて行く。

 

 

バスの旅を楽しんでいると、真横のトイレに男性が入った。
なかなか出ては来なかったけれど気にする事もなく景色を眺めていると、
うっ、臭い・・・。
あっという間にトイレ周辺に悪臭が立ち込め、トイレ前の白人女性2人組は、ハンカチで口を押さえ涙目になっていた。
そしてついには、周りに香水をふって笑っていた(笑)。



とある町の小さな屋台風の食堂前で、バスが停車。
お昼休憩のよう。

さすがに朝食も食べてパンも食べてしまったので
お腹は減っていない。
なので近場をブラブラしたり、沿道に腰を下ろしてのんびりと。

そして見た!
カゴに盛られた唐揚げ?タランチュラ!!
地元の子供達が、おいしそうにかじっていた。
・・・タランチュラは食べれないよ、さすがに。

再び出発し、気づけばゴムの木林の中に入っていた。
規則正しく植えられた白っぽいゴムの木には、切り取った樹皮の部分から垂れてくるゴムの原料?を受ける
小さなお椀のようなものがくくりつけられている。
それらを眺め、ゴムの木林を抜けると思った所で突然、バスが停車。
どう考えても、バスが停まるような場所ではない。
周りを見ると人だかりができているし、何だかイヤな予感・・・。

何とまた、こんな所で立ち往生。
本当にわずかな距離なのだけど赤土の道とも言えない道があり、
そこがぐちゃぐちゃにぬかるんでいるため、タイヤがハマってしまって動けなくなっている。
またしてもあっという間に大行列ができあがった。

すでに、にわか救援部隊のトラクターのような車やら地元の人間が集まっていて、
順番に車を引っ張ったり押したりしている。少しずつではあるが、1台また1台と脱出して行く。
が、大きなバスは後回しにされがち・・・。




する事もなく、ただただ脱出できる時を待ち、窓の外に目を向ける。
あぁ、いつになったら先に進めるのだろう・・・。


 

 

2時間後、ようやく救出の番が来た。
タイミングを合わせバスがアクセルを踏み込み、トラクターのような車が引いてくれる。
が、1度ハマってしまったタイヤはなかなか抜けず、ぐちゃぐちゃの赤土の中でスリップし続けるばかり。
乗客を全員降ろさせたらいいんじゃないかとも思ったけれど、そうは思いつつ、
このぐちゃぐちゃの赤土の中に出されるのもイヤだと思った。

何度か繰り返したのち、ようやく脱出成功。
こないだと同じく運転手が救援部隊にお金を払い、まだまだ順番を待ち続けている車たちの脇を通って先へ進み出した。
あ〜、やっと動き出した・・・。

だんだんと日が西に傾き夕方の気配を感じ始めた頃、トンレサップ川の向こうに大きな街が見え始めた。
来た、来た、来た!プノンペンだ!
大きな橋を渡り(チュローイ・チョンワー橋/カンボジア日本友好橋だったのかな?)、市内へ。
ようやく着いた!




橋を渡り切って市内に入ると、途端に交通量が増し騒々しくなった。
何人も人を詰め込んだような、屋根つきのピックアップトラックも沢山行き交う。


 

どこでバスは停まるのだろうと思っていると、大渋滞にハマった。
みんな少しでも前に出ようと、わずかでもある隙間にどんどんムリヤリ入って行く。
1台のバイクに数人乗るのは当たり前のようで、バイクの数もさることながら、人口密度が高い大渋滞・・・。

 

渋滞の原因は事故。救急車やパトカーの脇を抜けると、渋滞は解消された。
そして、少し先へ行った辺りでバスが停車。
18時、ようやくプノンペンに到着!

一応、目指す安宿は決めていたので、バスを降りたらトゥクトゥクとすぐに交渉予定。
が、バスを降りた途端、ものすごい数の客引きにもみくちゃにされる。
宿の人、トゥクトゥクの運転手、タクシーの運転手・・・。
な、何だこれ〜。
まずは、どさくさに紛れて荷物を盗まれないようにしっかりと抱え、このぐっちゃぐっちゃの輪から出る。
人酔いしそうだ・・・。

ここは川沿いの地区らしく、安宿も沢山あるらしい。
何とかして自分にメリットのある宿に連れて行きたいトゥクトゥクの運転手と交渉して、
ガイドブックでチェックしていたゲストハウス『ハッピー』へ。
向かう途中、何回も違うゲストハウスを紹介するから笑った。
でも、川沿いでお祭りがあるらしく、行くなら便利なのかもしれない。

写真は、疾走するトゥクトゥクの中から見た夜のプノンペン市街を夜景モードにて。
ぶれてできる光の線が好き。




薄暗い道を行き、ぐちゃぐちゃとぬかるんだ小道に入るとバーやレストランが並び、少し賑わいを見せた。
その一角に『ハッピー』があり、部屋を見せてもらってチェックイン。
US$10の部屋をUS$8にしてもらったけれど、シェムリアップとは比べ物にならないくらい、
思いっきり「安宿」(笑)。
ガイドブックではUS$5となっているんだけど、確かに古いガイドブックだからなぁ。
それにしても入口付近は工事中だし、奥の受付に行くには、水の上に張られた板の上や石の上を歩いて行かねばならず、
部屋も、廊下側に窓があるだけ。
無いよりはいいけれど、これって、防犯的にはどうなのだろう。
シャワーも久しぶりの水。
明日、引越し決定かも・・・(笑)。

とりあえずお腹も空いた事だし、これまたガイドブックでチェックしていた餃子屋へ行く事にした。
すっかり暗くなってしまった中、ガイドブックを見ながらお店を探す。
初めての土地だし、「治安が悪い」という先入観からかもしれないけれど、大通りを歩いていても落ち着かない。
ましてや、少し奥まった静かな道に入ってしまうとビクビク。
いきなりの夜のプノンペン、ちょっと怖いかも・・・。


結局、餃子屋は見つけられなかった。
古いガイドブックなので、もう無くなってしまったのかもしれない。
諦めて宿の方に戻り、近くのレストランで食べることにした。
それにしても、何か雰囲気が違うんだよなぁ。

何組か白人が談笑しているレストランがあり、
そこで食べることにした。
お店の雰囲気は良く、ようやくホっと落ち着いた。

夕飯は、イエローカレーと鶏の手羽先。
と思ったら、フライドチキンしかないそうで。
ビールを飲みつつ、カレーとチキンを食べてまったりと。

食後はどこにも寄らずに部屋へ。改めてガイドブックを見てみると、どうも思っていた場所ではない。
ガイドブックに載っている『ハッピー』の場所が間違っているのか、
違う『ハッピー』に来てしまったのか。
とにかく、明日の引越しは決定(笑)!



11月14日(月) ジノ初体験

朝食は、宿のレストランで。
部屋を出て、写真のような水の上に板を張った薄暗い廊下を抜けて行く。




するとその先には、こんな眺めが待っていた!
夕べ受付に行った時に薄暗がりの向こうに水が見え、「あれ?ここにも川があるのか。」とは思ったのだけど、
これはボンコック湖。
時期によってはここ、水没するらしい。




思いがけなく気持ちのいいレストランで、朝から気分高揚。
写真の場所でゆったりと座り、温かい紅茶とバゲットサンドイッチを食べる。
昨日も、明るい時間に来れたらもっと違った気分で夜を過ごせたのだろうな。


 

食後、チェックアウトする前に、昨日チェックしておいた近くのカジノへ行ってみる事にした。
プノンペンホテルに入っているカジノなのだけど、ちょっと見ただけでも何ヶ所かでカジノの文字を目にする。
ポイペトでもそうだったけれど、カジノが多い事に驚いた。

宿の前の道も、昼間だとイヤな雰囲気を感じない。
ぐちゃぐちゃとぬかるんでいるのには変わりないけれど。


 

生まれて初めてのカジノ。どんな所なのだろうとワクワクしていたけれど、
まだ時間が早いというのもあると思うけれどそんなに人もおらず、静かな雰囲気。
そして印象は、「ゲームセンター」(笑)。

ポーカーゲームとルーレット、トータルUS$15で遊んでおしまい(笑)。
高いゲームだったけれど(笑)、それなりに遊べて楽しかった。
でも、ハマると危ないな。

部屋に戻ってチェックアウト。宿の前でトゥトゥクと交渉し、とりあえずセントラルマーケットまで。
最終的にはゲストハウス『キャピトル』を目指すつもりで、目につく宿を見て歩く。
モニボン通りに出た時に、『HOTEL SINGAPORE』が目に入った。
エアコン・冷蔵庫・テレビ・ホットシャワー付きでUS$10。
部屋を見せてもらって即決め。
部屋は広くてキレイだし、何とバスタブまで付いている!
が、いざ入ろうと思ったら、バスタブの栓がなかったのだけど(笑)。

HOTEL SINGAPORE:TEL 023-426-570

 

荷物を置いて、すぐに外出。
カンボジア土産が欲しくて、すぐ近くのセントラルマーケットまで。




エアコンが効いているとは思えないのだけど、ドーム状になっている建物内はひんやりと涼しい。
時計塔のある中心から四方に棟が延びているマーケットで、色々な物がどっさりと並んでいる。


 

が、いまひとつ、「これだ!」と思う物は見つけられなかった。

 

小腹が空き始めたので、セントラルマーケットを出て、昨日行こうと思った餃子屋を探す事にした。
ふと、最上階がドーム状になっている背の高い建物が気になり行ってみると、そこはデパートだった。
せっかくなので中に入ってみる。
いつだったかテレビで、プノンペンに初めてエスカレーターが導入されたデパートのニュースを見た事があり、
ここにはエスカレーターがあったので、「ここだったのかな?」と思いながらエスカレーターに乗って上まで。

一番上まで行くと屋上に出られるようになっていた。
そこからプノンペンの街並みを一望することができ、シェムリアップとは全く違う家だらけの景色を眺める。


 

デパートを出て、モニボン通り沿いにあるハズの餃子屋『戀容餃子館』を探す。
昨日は全く違う場所にいるとも気づかずに歩き回ってしまったけれど、今日はすぐに見つける事ができた。

戀容餃子館:TEL 012-827718
No.246 Eo,Monivong Blvd.


 

小腹は空いていたけれどものすごく空いたというわけでもないので、
とりあえずお目当ての焼き餃子(US$1)と三鮮水餃(US$1.5)を注文。
そして昼間だけど、餃子にはやっぱりビールでしょう(笑)。
餃子は肉汁がジュワっと溢れ出し、おいしかった。


 

この後は部屋に戻り、のんびりと。
王宮に行ったり、お祭りをやっているらしいトンレサップ川の方に行ったり、少し観光らしい事もしようと思っていたのだけど、
何だか疲れてしまって。
人もバイクも車も多い埃っぽい街プノンペン。
少し歩いただけでも、すでにティオマン島を出てから疲れ気味だった体には堪えるようで。
病み上がりだし、ムリはしないように。
何て言いつつ、気がつけばまたビール飲んでるし(笑)。

鉄格子がされている部屋の窓から覗いた裏通り。
なかなか味のある風景。




少し休んでから、目の前にあるデパートを覗きに行ってみた。
さっき行ったデパートよりこじんまりとしているけれど、さっきのデパートより高級な感じ?
一番上の階から何やら盛り上がっている気配が漂ってきたので行ってみると、何かのオーディション中。
キレイに着飾った男女が、交互に出てきては審査員の前でポーズを取っている。
男の人はまぁともかく(笑)、女の人はキレイな人ばかりで、見ていて楽しかった。

お茶をしようとぶらぶら歩きつつ、ピンとくるお店がないままお昼前に行ったデパートまで来てしまった。
そして、ファーストフード店でソフトクリームを食べてひと休み。
その辺に出ている屋台などから考えたら高めの値段のハズだけど、ここは地元の人間で大賑わい。
近くの席には塾帰りっぽい男の子が1人で座っていて、チキンだけをガツガツ頬張って出て行った。
ここは街だなぁ、と思った瞬間。

ホテルに戻り、明朝の空港までのタクシーを予約。
そして温かいシャワーを浴びてから、スッピンのどうでもいい格好で、近くの中華レストランが並ぶ一角へ。
この辺り一体は中華系の人が多く住んでいるらしく、看板に書かれた文字も漢字が多い。
もちろん、中華料理屋はたくさん。

後からガイドブックを見ると『北京菜館』だったのかもしれないし違うかもしれないけれど、
とにかくそのレストランと同じ並びにある中華レストランで夕飯をとる事にした。
ここにも焼き餃子があり、また餃子を1皿注文。
ジョホールバルから始まり、プーケット島、プノンペンと、よく餃子を食べてるなぁ。
でも、ここの餃子は『戀容餃子館』の餃子よりもさらにおいしかった。

さらに写真付きメニューを見ていると、レバニラらしき物を発見。
レバーである事を確認して注文したのに、出て来た物は豆腐の燻製(笑)。
それをレバニラみたいに炒めてあって不味くはないけれど、レバーが食べたかったのに。

最後に、ジャージャー麺を注文。
すると、店先の台の上で、あらかじめ用意してある練った小麦粉の玉をさらにこね出し、
両手で伸ばしては畳み、両手で伸ばしては畳みを繰り返し、あっという間に包丁を使わずに麺に仕立て上げた。
わぉ、テレビでしか見た事ないよ、この技!
そして出されたジャージャー麺は、麺・タレ共においしく大満足。

今夜も食後はまっすぐ部屋に戻り、荷造りをしてバタンキュー。
明日は5時起きだ。


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