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シンガポールでぶ〜らぶら
2004年2月26日

一度は見てみたかった、マーライオン。
本当に、がっかりするのかな(笑)?
セクハラおやじに負けず、見てきたよ〜。


INDEX


 ティオマン島から飛び立って約40分、11時40分に、シンガポールのセレター空港に到着した。ここもまた、小さなのんびりとした空港だ。もちろん、ティオマン島の空港には負けるけど(笑)。

 タラップを降り、歩いてイミグレへと向かう。もともと飛行機に乗っている人が少ないので、たいして混みもしない。並んでいると何を思ったのか、どこかのおじさんが列をそれて入国審査を受けずに出て行こうとした。いくらほわ〜んとした空気が流れているからって、ちょっとまたげば出れちゃうからって、ここはイミグレ。入国審査は受けてください。係員たちが駆け寄り、一瞬にしてピリピリっとした空気が流れた。パスポートをチェックする人もパスポートのチェックどころではないようで、パスポートよりもそのおじさんばかり、チラチラ見ている。でも当の本人は、何だかあんまり分かっていない様子(笑)。

 機内に預けておいた荷物を開けさせられ、簡単に中身をチェックされた。そして外に出る。おぉ、初シンガポール!が、私に与えられた時間はたったの半日。効率良く回りたい。予定としては、まずチャンギ空港へ行き荷物を預け、それからマーライオンとラッフルズ像を見に行く。そのあとは適当に観光し、夕飯はクラーク・キー。そして最後に、チャンギ空港で徹夜(笑)。では、まずはチャンギ空港へ。

 タクシー乗り場には、お客もタクシーも誰もいない。よく分からないけど、とりあえず並んでみる。でもちょっと不安。タクシーは来るのかな。少しすると、後ろに女の人が並んだ。その人も特に何をするわけでもなく並んでいるので、少し安心する。が、タクシーが来る気配は一向にない。「どうしよう。」と思い始めたとき空港内から人が出てきて、「どこまで行くの?」と聞かれ、タクシーを呼んでくれた。「あなたのタクシーはこの番号だから覚えておいて。」と、紙に書いた番号を見せられ待っていると、白人カップルが列に加わった。彼らもチャンギ空港へ行くらしく、タクシーを呼んでくれたおじさんに、「一緒にいい?」と聞かれた。どうぞ、どうぞ。

 トランクに3人分の荷物を積込み、チャンギ空港へ出発。助手席からの眺めはとても良く、キョロキョロと周りの景色を楽しんでいた。道路はとても整備されているし、どこを見てもキレイだな。チャンギ空港近くまで来ると、カラフルな煙を吐きながら飛行機が飛んでいる。航空ショーでもやっているのかな。

 私は第1ターミナルを、白人カップルは第2ターミナルを希望。・・・どうやってタクシー代を払おう?シンガポール・ドルも、クアラルンプールで両替してきたものの、あまり細かいのがない。考えているうちに第1ターミナルに到着し、白人カップルもここでいいと言う。メーターは11S$ちょっと。ちょうど2S$札が3枚あったので、カードで払いたいという白人カップルに6S$渡した。すると、「出し過ぎだよ。」と言って2S$返してくれた。私は半分こって思ったんだけど、3人で割ってくれたのかな。ありがとう。トランクから荷物も出してくれるし、とても感じのいい白人カップル。バイバーイ。

 ガイドブックを見ると近くに一時荷物預かり所がありそうだったので、カートは使わずに重い荷物を抱えて空港へ入って行った。ところが全然見当たらない。端から端まで歩き回ったけれど分からず、荷物は重くてグッタリ。「やっぱり『地球の迷い方』だよ・・・。」と思っていると(笑)、前から警備員が歩いて来たので聞いてみた。そしたら、「あぁ、こんな重そうな荷物を持って大変だ。案内するよ。」みたいな事を言って地下にある一時荷物預かり所へ案内してくれた。ありがとう。荷物は24時間預かってもらえる。「これからどこに行くの?」と聞かれ「マーライオンを見に行く。」と言うと、「今、航空ショーもやってるよ。」と薦められた。うん、タクシーの中から見たよ(笑)。

 荷物を預け体が軽くなり、元気回復。さぁ、MRTに乗ってマーライオンを見に行くぞ!MRTの駅は第2ターミナルにあるので、スカイラインに乗って移動。階段を下りて行き、駅に到着。さて、チケットはどうやって買うんだ?券売機の前に立ち、しばし考える。とりあえず、ラッフルズ・プレイス駅へ行きたい。よく分からないけれど、タッチパネル式になっているのでどんどんタッチしてみる。最後に金額が表示されたのでお金を入れると、緑色のカードが出てきた。料金表に書いてある額より1S$高いような気がしなくもないけど、とりあえず買えたぞ。ちなみに券売機は、2S$札以上の紙幣は使えないみたい。


これがMRTのチケット。

 カードは日本で言うSuicaみたいになっていて、まさにタッチ&ゴー。ピッと触れて、改札を抜けて行きます。ワクワクしながら電車を待ち、入って来た電車に乗り込んでドア付近に立ち、ここからシンガポール観光の始まりです。が、2駅目のタナ・メラ駅でちょっととまどう。ほとんどの人が降りて行く。・・・やっぱ、降りるべきだよねぇ?みんなと同じように、降りたホームの反対側に入って来た電車に乗り換え。・・・合っているんだろうか?

 無事、ラッフルズ・プレイス駅へ向かっているようなので、一安心。30分位かな、ラッフルズ・プレイス駅に到着した。さぁ、マーライオンとご対面だ!改札をピッと抜ける。そういえば、このカードはどうするんだろう?

 外に出ると目の前にシンガポール川が流れていて、眺めがいい。現在地を確認するべく、まずは地図チェック。何となくの場所をつかみ、少し川に沿って歩いてみる。すぐに橋があり、それが、ガイドブックに載っていたカバナ橋だと気づいた。時間があれば行ってみたいと思っていたので嬉しい。実は、事前にほとんどガイドブックを見ていなかったので、どこに何があるかという事をあまり分かっていない。ただ、ガイドブックの写真だけはパラパラと見ていたので、「あ、これ載ってた!」という感じ(笑)。

  
イギリスのグラスゴー技師の名が刻まれたカバナ橋。

 せっかくなので、この橋を渡ってマーライオン・パークへ行く事にした。多分、ちょっと遠回りになるけど行けるハズ。橋を渡り切った目の前にはエンプレス・プレイス・ビル。が、そこへは寄らずに右手へ。エリザベス・ウォークを歩いていると、突然、大きな木の枝がドサっと落ちてきた。あまりにも不自然なくらい大きな枝だったので誰かに投げられたのかと思い、びっくりして立ち止まり、上を見たり振り返ったりしていた。何だかよく分からないけど、誰かに投げられたわけでもなさそうなので、また歩き出した。

 然、「びっくりしたね〜。」と声を掛けられた。見ると、日本人のような顔立ちの首から社員証を下げた男の人だった。その人が言うには、「この辺の木には鳥の巣があって、時々、木の枝が落ちてくるからなるべく外側を歩いた方がいい。」との事。「チャイニーズ?」と聞かれ「ジャパニーズ。」と答えると、「チャイニーズかタイワニーズかと思った。」と言われた。その人はシンガポール人なんだけれど、「日本人っぽいでしょ?」と、ちょっと得意気。どこに行くのか聞かれ、少し迷ったけれど、「マーライオン・パークに行く。」と言ったら、「ちょうどいい!自分は今ランチタイムで、そっちの方へ行くところだったんだよ。」だって。しかもランチタイムは2時間あるから、時間はたっぷりあるんだって。ウソっぽい(笑)。

 まず、名前を聞かれる。「アイコ」と教えたら、何だか妙にはしゃぐので「?」と思ったら、「プリンセスの名前もアイコじゃない?」だって。あぁ、愛子様の事ね。知ってるんだぁ。それから、自分の勤め先を教えてくれた。シンガポールで2番目に高いビルの中に入っている会社で働いてるそうで、仕事で何度も日本に来た事があると言う。ホントかは疑わしい。「ここで仕事した。」と、ボロボロになった日本の証券取引所の写真のテレカを見せてくれたけど、こういうのを見せる所がますます疑わしい(笑)。そもそも、さっきから妙に接近してくるところが怪しい。近づいて来るのが気になって、教えてもらったけれど、名前は忘れてしまった。

 アンダーソン橋を渡っていると、「あれが、エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイだよ。ここ、いい撮影ポイントだから撮ってあげる。」と言って写真を撮ってくれた。それから、「もう1ついい撮影ポイントがあるんだよ。」と、「よくここでお昼を食べるんだ。」と言うレストランの屋上というか、展望スペースのような所へ連れて行かれた。確かに、マリーナ・ベイもマーライオンも背の高いビル群も一望できてキレイ。でも私、すっかりこの人のペースに乗せられている・・・(泣)。あぁ、「ノー」と言えないニッポンジン・・・。や、写真を撮ってくれるのはありがいですが、何だかんだ言いながら、あなた、さっきから胸を触ってません?

 
橋の上から見たエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ、通称「ドリアン」(左)と、
おすすめポイント(?)から見たマーライオン・パーク(右)。

 ようやくマーライオン・パークにやって来た。さっそく撮影開始。ガイドブックの表紙の絵と同じ景色の場所に立ち、「アイコ、ほら、ここだよ。」と、嬉しそうに頬を寄せて来る。離れても離れても寄って来る・・・。「一緒に写真を撮ろう。」と、勝手に私のデジカメを近くにいた人に渡している。や、写真を撮るのも、この辺を一緒にブラブラするのもいいのだよ。ただ、セクハラするなー!早く何とかせねば。


マーライオンをバックに、謎のシンガポール人と記念撮影。

 「お昼食べた?」と聞くので、「イエス」と答える。ホントはお腹ペコペコだよ〜。さらに、自分の会社の最上階からの眺めが最高だから案内すると言うので、かなり不自然に、「あ、もう時間がない。彼氏と約束してるの。」と言ってみた(笑)。「どこで?」と聞かれ、一瞬焦る。ど、どこって・・・どこだ?「え、あ、お、オーチャード。」と、咄嗟に答える。オーチャードでデートならおかしくないな、うん。次々に色々と聞かれ、私の彼氏は同じ会社の人で、今は短期出張でシンガポールに来ていて、3年間付き合っている、という事になった(笑)。何でこんな猿芝居をしなくちゃいけないんだ、私ってばバカ(泣)。でも、「彼氏」という言葉を出せばすんなり別れられるかな、セクハラしてこないかな、という考えは甘かった。

 「地下鉄で行くんでしょ?」と言われ、「駅、分かるからいい。」と言ったのに、「自分ももう戻るし近道があるから。」と、どうしても逃れられない私。弱すぎ・・・(泣)。まぁ、駅まで行けばおしまいだ。近道なのか何なのか、フラトン・シンガポールの中に出て来た。昔、このホテルは郵便局だったらしく、当時の写真が飾ってある所などを通って来た。色々と説明してくれるし、ホテルの中は立派で見れて良かったし、確かにこれはこれでいい観光。ただ、接近さえしないでくれれば・・・。


フラトン・シンガポール。とてもキレイ&ゴージャス。

 最後にもう1度、最上階から景色を見ようと誘われたが、さすがにきっぱり拒否。ようやく、駅の近くで別れられた。聞いていないのに、「自分は45歳で、1歳の息子がいるんだ。」と言って去って行った。・・・バイバ〜イ♪

 このままオーチャードへ行こうかとも思ったけれど、やっぱりもう1度マーライオンを見たいし、ラッフルズ像も見たい。またバッタリ会ったらイヤだけど、レッツゴー♪マジマジとマーライオンを眺める。確かに、「スゴーイ!」と感動する程でもないけれど、がっかりする程でもないと思う。勝手にものすごく期待されてがっかりされるマーライオンも可哀想だ(笑)。

 
マーライオンと修繕中のチビマーライオン。

 次に、ラッフルズ像を目指す。適当に歩いて行くと、ビクトリア・コンサートホール&シアターがあり、ラッフルズ像が建っている。でも、ガイドブックに載っているラッフルズ像はこれではない。私が見たいのは、ラッフルズ上陸記念の地に建つラッフルズ像だ。ビクトリア・コンサートホール&シアターとエンプレス・プレイス・ビルの間を抜けて行くと、突然白いラッフルズ像が現れた。あ、これだ。ちょっと拍子抜け(笑)。

 ッフルズ像の向こうにはシンガポール川が流れていて、ボート・キーも見える。キレイだなぁ。シンガポール川をクルーズ中のバムボートが行き交っていて、とても気持ち良さそうなので乗ってみようかとも思ったけれど、やめた。のんびりと川沿いのプロムナードを歩き、ボート・キーを抜けてラッフルズ・プレイス駅に戻って来た。まだ昼間なのでボート・キーは静かだったけれど、夜になると賑やかなんだろうな。

 
2つのラッフルズ像。

 ッフルズ・プレイス駅には行かず、そのままマーライオン・パークの方へ行き、エスプラネード橋を渡って、エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイへ行ってみる事にした。ここは劇場だけど、ショッピングモールやレストラン街もあるとガイドブックに書いてある。ここでお昼を食べようかな。ノドも乾いたし。あまり人がいないので入るのがためらわれたけれど、中へ入ってみる。が、館内案内板を見てみたけれどよく分からないので、そのまますぐに外へ出て来た。また戻るのもつまらないので、シティ・ホール駅まで歩く事にした。

 地図を見ながら歩いて行く。この辺は車とビルばかりで、歩いている人もあまりいない。左手にセント・アンドリュース教会が見え、そろそろ着いてもいい頃だと思い、立ち止まってガイドブックを広げてみた。すると、道路の反対側にシティ・ホール駅と、ラッフルズ・シティというショッピングセンターがあった。MRTに乗ってオーチャードへ行く前に、ここでご飯を食べよう。

 母親に頼まれていたテンペ(茹でた大豆をテンペ菌で発酵させた食品。)を探してみたけど見つからず、3階にあるフードコート、「フードカルチャー」でご飯を食べる事にした。フードコート内を1周してみるも、おいしそうな物が沢山あって迷ってしまう。でも、ずっとラクサを食べてみたかったのでラクサを食べる事にした。午後4時、ようやくランチタイム(笑)。注文すると、「貝入れる?」と聞かれ、思わず断ってしまった。何となく、あたったらイヤだな、と思って。でも、入れた方がおいしかったかな?「臭い、臭い。」と聞いていたラクサは全然臭くない。ココナッツミルクがベースの汁の中に半透明の麺が入っており、まろやかでおいしかった。やっぱり、マレーシアとシンガポールでは違うのかな。


臭くないラクサ。

 お腹が満たされ、次はオーチャードへ向かう。歩いて行ってみようかとも思ったけれど、どれ位の距離があるのかイマイチよく分からないので、やっぱりMRTで行く事にした。チケットを買うため、券売機に向かう。さっきのカードに、もしかしてお金が足せるのかと思ってやってみたけれど、このカードではできないらしい。なので、さっきと同じようにカードを買ったのだけど、やっぱり1S$高いような。が、急にひらめいた。「DEPOSIT」の表示に触れ、さきほど買ったカードを入れると1S$が戻ってきた。なるほど!さらに、さっきはよく分からなかった路線の見方も急にひらめき、「何て分かりやすくできてるんだろう。」と感動した(笑)。

 マセット駅で降りると、オーチャード・ロードの両脇にズラ〜っと沢山のお店が連なっていて、沢山の人で賑わっている。日本で言うところの、新宿や銀座のような感じなのかな。特に買いたい物があるわけでもないのだけど、とりあえず行って、帰りは反対側を歩いて戻って来ようと決め、出発。ガイドブックには、東西2Km位で、30分位で歩けると書いてある。

 買い物を楽しむシンガポール人の中に紛れても、あまり違和感を感じない。見た目は日本人のようだし、何だか日本にいるような気さえする。欲しい物があるわけではないので、特にどこへ寄るでもなくブラブラ歩く。高島屋が目に入り、テンペを探しに地下にある食品売り場へ。端から見たけど分からず、店員さんに聞いてみるも、「知らない。」と言われてしまう。やっぱり、シンガポールにはないのかな。インドネシアの食べ物らしいし。ついでにブラブラしていたら、クエー(マレー・インドネシアのお菓子)売り場(?)発見。ガイドブックで見て気になっていた、クエー・ラピスやクエー・タラムなどを買ってみた。夜、空港で食べよう。ついでに、夕飯はクラーク・キーへ行くつもりなので、お金が足りないといけないので5千円分だけ両替。クラーク・キーはちょっと高そうだからね。

 高島屋を出てさらに歩き、反対側に渡ってサマセット駅へと戻り始めた。やっぱり買う物がないと見る物もなく、この後、チャイナタウンに行くのもいいなぁ、と思いながら歩いていると、今度は伊勢丹が目に入った。ここの食品売り場だけ見て行こうと思い、寄って行く。エスカレーターを降りるとすぐ、「ひなまつりフェア」が行われていて雛あられなどが売られていた。その前ではとんかつなどを揚げていて、「やっぱり日本のデパートだ。」と思う。

 ここでも1周してみたけれどテンペは見つからず、「無いだろうな。」と思いながら店員さんに聞いてみた。「は?何それ。」という顔をされ、「やっぱりね。」と思ったら、近くにいた偉そうな人に聞いてくれた。すると、「あぁ!」と知っている雰囲気。導かれるままについて行くと、とんかつなどを揚げている人たちにテンペの話しをしてくれた。どうやら伊勢丹には無いけれど売っている場所を知っているらしく、みんなで説明してくれる。英語で説明してくれるので、てっきり現地の人かと思っていたら、突然、「あれ?あんた、日本人?ローカルの人かと思ったよ。」と言われ笑ってしまった。日本人同士で、英語で会話してた(笑)。

 みんなとても親切で、さっきの偉そうな人も他の人に聞いて来てくれたりする。シンガポール人なんだけど、片言の日本語で説明してくれるの。みんなとても親身になってくれるので、何だかジーンとしてしまう。しばらくそこで色々と話しをしていた。とんかつを揚げている人たちは毎年3回位、こういったフェアをやりに日本から来ているのだそう。私をローカルの人だと思った方は社長さんで、本当によくしてもらいました。今日しか時間がない私に、「日本に帰ったら今度は府中の伊勢丹に行くから、取りに来れるなら買っておいてあげるよ。」とまで言って下さって。「そこまでしてもらわなくても。」と恐縮していると、「じゃぁ、あと30分したらもう1度おいで。今、情報待ちだから。この辺、見ておいで。」なんて言って下さって。何て親切な方たちなんでしょう。何だか申し訳ないな・・・。

 ノドがカラカラだったので、伊勢丹の前にあるカフェで一休み。さすがに足も痛い。いっぱい歩いたもんな。ガイドブックをパラパラと見ながらボ〜っと過ごし、30分後の19時、再び食品売り場へ。すると社長さんに、「ちょっと待ってね。今、取りに行ってくれてるから。」と言われ、「え?」と驚いてしまった。売り物としては出してないらしいのだけど高島屋の冷蔵庫にあるそうで、それを持って来てくれるのだそう。うわ〜、本当にすみません!

 少しすると、「細かく切っちゃってあるんだけど〜。」と言いながら、男の人がテンペを持って来て下さいました。しかも、「安い物だし、勝手に冷蔵庫から持って来た物だし、お金はいいよ。」だなんて!本当にもう、恐縮です。ありがとうございます。ちなみに、このテンペを持って来てくれた方は、某メーカーの、シンガポール支社(?)の社長さんだそうです。本当にみなさん、ありがとうございました!


インドネシアンフードのテンペ。

 伊勢丹を出て、まっすぐサマセット駅へ向かっているつもりだったのだけど、間違えてスコッツ・ロードを行ってしまっていた。「こんなトコ通ったかなぁ。」と思っていると、左手に大きな免税店が現れた。あぁ、やっぱり間違えてる。でも、せっかくなので免税店を見て行こう。惹かれるお土産もあったけれど、荷物になるし、結局何も買わずに免税店を出た。オーチャード・ロードに戻ろうと歩いていると、少し焦り気味な学生服を着た男の子に、「MRTの駅はどっちですか?」と聞かれた。ごめんよ、私も今、微妙に迷っているんだよ・・・。っていうか、ローカルの人間じゃないし(笑)。

 無事、オーチャード・ロードに戻り、サマセット駅へ。そこからMRTに乗ってクラーク・キー駅へとやって来た。途中で乗り換えもあったけれど、もうバッチリ♪クラーク・キー駅を出て、シンガポール川を渡ろうと橋へ。橋からは、ライトアップされたクラーク・キー一帯を見る事ができる。うわぁ、キレイ〜♪わくわくわく♪


橋の上から見たクラーク・キー。わくわくしちゃう(笑)。

 川沿いに並んでいるレストランを覗きながらブラブラと歩く。クラーク・キーは食事をする人たちで賑わっており、どこもおいしそう。でも、1人で入るにはちょっとなぁ。どうしよう。裏の方にも行ってみると屋台が並んでいる。ここだったら1人でも全然気にならない。でも、クラーク・キーでちょっとリッチなご飯を食べようと思ってたしな。そんな事を思いながらブラブラと歩き回っていた。

 アイスクリーム屋の前に人だかりができているので覗いてみると、TVカメラが回っていた。よく見えなかったけど、どうやら何かパフォーマンスをしながら、アイスをコーンだかカップだかに載せているみたい。「カンカン」とリズミカルな音が聞こえたあと、笑いと拍手が湧き起こる。何だか遊園地にいるような気分になってしまう。

 さんざん迷った挙句、川沿いにあるイタメシ屋でご飯を食べる事にした。マルゲリータとシンガポールスリング。シンガポールでシンガポールスリングって、注文する時にちょっとテレちゃった(笑)。でも、おいしい♪心地よい喧騒の中、楽しそうに食事をする人たちや、忙しそうに歩き回る店員さんたちを見ながら、のんびり過ごすのも気持ちがいいな。

 のんびりしていたら21時半。最後に、ライトアップされたマーライオンも見て行きたいし、MRTが何時まで動いているのか分からないので、動き出す事にした。レストランを出て、のんびりと川沿いを歩いて行く。クラーク・キーからの喧騒が遠くなって行くと、今度はボート・キー。やっぱり、昼間とは全然違う。こちらもまた明るく賑やかで楽しそう。左右に並ぶレストランやバーを覗きながら抜けて行く。今さらだけど、私はボート・キーの方が好きかもしれない(笑)。


ボートキーもまたキレイ。

 夜のマーライオン・パークには、ほどよく人が集まっていた。ライトアップされたマーライオンも(の方が?)いい。さらに、マーライオンの向こうに見える、ライトアップされたフラトン・シンガポールもキレイ。少しマーライオンを見ながら休憩し、ラッフルズ・プレイス駅へ。さぁ、空港へ向かおう。

 
夜のマーライオンと、マーライオン・パークから見た夜景。

 座れるかと思ったら座れず、がっかり。半日歩き通しだったので、かなり足が痛い。死んだようになりながら、MRTに運ばれて行く。乗り換えのタナ・メラ駅からは座れ、じんじんと痛む足を投げ出し、放心状態となる。ホントに疲れた。だけど、たった半日だったけれど、色々な所をまわれて楽しかったな。満足、満足♪さて、あとは徹夜を残すのみ!


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