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マレーシア&シンガポール
ぶらぶら旅日記

【ティオマン島編】

INDEX

7月13日(火) 移動の1日。

 6時半起床。準備万端になったところで、朝ご飯を食べにハン・ルキル通りのフードコートへ出掛けて行った。少しウロウロし、プローン・ミー(エビ風味の麺)を注文。出されると、予想に反して赤いスープなのでびっくり。一口目、結構、朝から刺激的な辛さで軽くむせてしまったが、慣れてきたらそうでもない。


1口目は辛かったプローン・ミー、4RM。

 
フードコートの前でパンが売られていて、ずっと気になっていたのでお昼用に1つ買って行く事にした。よく分からないけれど、コーヒーとチョコのミックス味を購入。


手の平くらいのサイズかな?1.5RM。

 ゲストハウスに戻るとスンギルさんがいてご挨拶。部屋に戻って身支度を整え、荷物を抱えて受付へ。カギを返し出て行こうとした所でヤマシタさんと会い、荷物の多さを笑われる。キャメロン・ハイランド行きのバスチケットを買いに行くとの事で、一緒にプドゥラヤ・バスステーションまで行き、そこで別れた。

 9時発なので8時45分に来るように言われていたが、出発したのは9時20分だった。隣の席はマレー人の女の子で、彼女もティオマン島へ行くのだそう。ティオマン島に住んでいるのか初めて行くのか分からないけれど、色々と質問をされ、宿を予約していないと言ったら心配され、「何回か行ってるから大丈夫。」と言うと笑っていた。何度もどこかへ電話をしたり、私にガムをくれた後、「前の席が空いてるから移るね。」と移動して行き、前にいた白人たちともティオマン島の話しをしているようなので、もしかしたらティオマン島のどこかの村で宿を経営しているか、全く初めてで色々聞きたいのだけど、私の英語力だと話しにならないと思ったのか、どちらかなのではないかと思った。

 ナガイさんに貰った雑誌を見たり、持参していた文庫本を読んだり、ウトウトしながら時間を潰す。1組、何だか目立つ白人カップルがいたのだけど、足を投げ出してイチャイチャしながら寝てみたり、トイレ休憩の時も出発直前になってトイレに行ってみんなを待たせたり、トイレが我慢できなかったようでバスを停めさせてヤシの木林の中へ走って行ったりと、かなりセルフィッシュ・・・。

 お昼になり、パンを食べようとカバンから出すと、見事にペチャンコに潰れていたので笑ってしまう。でも、食べてみると意外とふわふわとしており弾力もあっておいしい。味は、なぜか少ししょっぱいような気もする。が、何だかクセになりそうなお味。

 15時20分頃、メルシンに到着。リーさんのいる旅行会社『Island Connection Travel&Toures』近くのガソリンスタンドに停車した。バスを降りるとリーさんが、ティオマン島に行く人たちを旅行会社に案内している。一足先にお店に行き、往復のボートチケット(65RM)を購入。帰りのチケットはオープンになっていて、スピードボートに乗る場合はその場で5RMを払う(フェリーなら必要なし)。どの村に行くのか聞かれ、ABC(カンポン・アイル・バタン)だと言い、何度か行った事があると言うと宿は勧められず、「彼女だけ先にー!」と、すぐスピードボートに乗れる事になった。

 すでに数人のシンガポール人が乗っているワゴン車に乗り、数分で到着するJettyへ。運転手に名前を聞かれ、何かと「アイコー」と呼ばれていたらシンガポール人にウケていて、特に女の人が荷物を一緒に持ってくれたりして親切にしてくれた。妙に「アイコ」という名前に反応していたのだけど、2月に会った謎のシンガポール人といい、マラッカで会ったセイムといい、シンガポールで「愛子様」は有名なのかな。

 15時40分頃、ティオマン島に向け出発。やっぱり、スピードボートは速くていい。海は穏やかでほとんどたいした揺れもなく、天気も、途中で少し雨がパラついたもののしっかりと太陽が出ていて明るい。17時半頃、ティオマン島ABCに到着した。『BLUE HEAVEN DIVERS』のアキさん、ライチ、ココ、ミュウにご挨拶。お土産にと、伊勢丹で仕入れてきた食品たちを出したら、ずいぶんカバンがスッキリした(笑)。今回もまた、お世話になります。

 
懐かしのティオマン島ABC村。

 今回も『TIOMAN HOUSE』に泊まる事にする。今は、ディスカウントしてもらって10RMで泊まっていた部屋は使われておらず、高床式のシャレーに泊まる事になったのだけど、部屋は広いし、ベッドはフカフカだし、ボタンを押せば水がしっかり流れるトイレなので感動してしまった(笑)。いつもは、ベッドのマットが下に落ちたり、ドアノブが外れたり、シャワーのパイプが外れて水が吹き出したり、水洗トイレなのに手桶に水を溜めないと流せなかったりしたので。

 夜は、アキさんが作ってくれたカツオの煮付けとカマンベールチーズでカンパイ。夜は涼しいくらいのティオマン島。上を向けば夜空には満天の星。カツオを貰おうと、ライチ、ココ、ミュウが寄って来る。あぁ、ティオマン島だ。

7月14日(水) 大きな虹と爆笑チャットとコロッケ作り。

 ずいぶんよく寝て、目が覚めると8時だった。朝方は寒いくらい。外に出ると風が強く、今にも雨が降り出しそうなあいにくの曇り空。アキさんに「うどんのツユが作ってあるから。」と言われ、うどんを茹でてかけうどんにする。ちょっと茹で過ぎてしまい、朝から、お昼にお腹が空かない位の大量のうどんを食べた。

 部屋で細々とした事をしていると思った通り、突然激しいスコールになった。しばらくして雨が止み、アキさんのお店に行こうと外へ出ると、海に大きな大きな虹が架かっている。こんなに大きくて端から端までキレイに出ている虹を見るのなんて何年ぶりだろう。ものすごく嬉しくなり、急いで部屋にデジカメを取りに行ったが、戻って来ると、さっきまでくっきりと出ていた虹が、どんどん薄くなって消えかけていた。


分かりづらいけれど、海の向こうに大きな虹が。

 
アキさんのお店でのんびりと過ごす。KLのゲストハウスでマサさんとユキコさんから聞いていたミー子の事を聞いたり、ABCにいる犬の事を聞いたり、魚の本を見たり、持参した文庫本を読んだり。

 
「BLUE HEAVEN DIVERS」と、お店から見た景色。

 アキさんがインターネットをしていると誰かが訪ねて来た。「ちょっとDice-Kとチャットしてて。」と言われ、「え?」と画面を見るとDice-Kさんとチャット中のよう。突然なので何を書いていいか分からずとりあえず名乗ると、Dice-Kさんは「???」状態。当たり前だ(笑)。すぐにアキさんが戻って来て替わったのだけど、私の名前で変な事を書いたりするので大爆笑。面白かった。

 夕方、これから9月半ばくらいまでアキさんのお店でお手伝いをする、ダイビングインストラクターのアキラさんがやって来た。アキさんが、プルフンティアン島でスカウトしてきたのだそう。アキさんがアキラさんに色々と説明している間に、私は、ティオマン島では2度目のコロッケ作り。それと、アキさんの指示の元、春雨スープを。ご飯をお鍋で炊くのとサラダにかけるドレッシングはアキさんが作ってくれ、3人での楽しい晩餐。もちろん、ビールも外さずに(笑)。

7月15日(木) 久しぶりの沈船ダイビング。

 朝食用に取っておいたコロッケを揚げ、3人でしっかり朝ご飯。朝から健康的?だ(笑)。今日も朝からカミナリが鳴っている。また、雨が降りそう。

 インターネットをしようと、ABCの一番北にある『Bamboo Hill Chalets』へ。のんびりと海沿いの一本道を歩いて行く。少しだけ変わっている場所があったりして、キョロキョロしながら、すれ違う人と挨拶を交わしたりミー子がいないか探しつつ歩く。

 『Bamboo Hill Chalets』に着きインターネットがしたいと伝えると、「今はカミナリが鳴ってるから、また後で来て。」と言われた。考えてみれば最もな話しで、何で気がつかなかったのだろうと思う。『Bamboo Hill Chalets』では、浄水した水を1リットル1RMで販売しており、2人に頼まれていた分と合わせて4本、買って帰った。

 今日はMARINE PARKへ潜りに行く予定なのだけど、天気が今ひとつなのでお店で様子を見ながらのんびり過ごす。だんだん天気が良くなってきたので、お昼、潜りに行く事になった。タンクのエア充填などをお願いしている『Dive Asia』へ電話をし、タンクを持って来てもらう。ついこないだシミランクルーズに行ったと思っていたけれどあれから5ヶ月も経っていて、セッティング方法を忘れ気味。順番を間違えてセッティングしようとしていて、「あれ?」とあたふたしている私を、アキさんは「おい〜。」と、アキラさんと『Dive Asia』のリックは笑いながら見ている。言い訳すると、クルーズは最初に1回セッティングしただけで、後はそのまま充填してもらえたから・・・(笑)。

 MARINE PARKはABCの一番南の方のビーチからエントリーし、水面移動して潜降する。そこまで少し距離があるので、脇にリヤカーのついたバイクに器材を積み一緒に乗り込んで、リックに連れて行ってもらった。MARINE PARKで潜るのは2度目。ここには沢山の沈船があり、スノーケリングポイントにもなっている。水面移動の距離が少し長く、前回は潜降前にかなり息切れしていたので、今回は少し気にしながら泳いで行った。なので、少し2人を待たせてしまったけれど、おかげで呼吸は整っている。

 12時21分、潜降。緊張はしていなかったけれど久しぶりなので、ビビるマンにならない事を祈りながら潜って行った(笑)。全然問題なく一安心。今回は、ティオマン島が初めてのアキラさんにポイント紹介するのがメインだったので、沈船から沈船へと次々に移動して行った。

 沢山の沈船と、イカの赤ちゃん、トウアカクマノミとその卵、大きなツバメウオ、ウメイロモドキ、バラクーダ、カツオの群れ、ワヌケヤッコなどが見れた。海の中で、お店で出していたメモリースティックをデジカメに入れ忘れていた事に気づき、ここでは写真は撮れなかった。

 お昼は、インスタントラーメン「チャルメラ」を作って3人で食べた。髪に優しいワカメ入り。南国の強い日差しと潮は、頭皮の大敵だそうで(笑)。

 午後、お店でログ付けをしたりしながらのんびりとしていると、『B&J Diving Centre』のオーナーが、焼き立てのカレーパンを持って来てくれた。ふかふかアツアツのパンの中から角切りのジャガイモがコロコロ出てきておいしい。

 夕方、アキラさんは隣村のテケッまで散歩に行き、アキさんは自分の部屋へ相撲を見に行ってしまったので、斜め前の『TIOMAN HOUSE RESTAURANT』に頼んでテ・アイス・オ・コソンを持って来てもらい、お店でボーっとしていた。ミュウはお店が大好きなようで、私の隣で気持ち良さそうにスヤスヤ寝ていた。


ビーチから見た夕方のABC。
ティオマン島の大半はジャングルに覆われている。

 夜は、アキラさんがテケッからの帰りに会った1人旅中のハシモトさんと4人で、ビールを持って『ARINI』へご飯を食べに行った。チキンのチリソース炒めみたいのを食べたのだけど、ビールにもよく合い、ご飯もすすむおいしさ。

 夕食後、お酒を飲まないハシモトさんは部屋に戻り、3人でアキさんちの前のテーブルでお酒を飲んだ。だんだん話しが仕事の事になっていったので席を外そうと、1人でフラフラとビーチへ歩いて行った。潮が引いたビーチにはあちらこちらに岩が顔を出し、何か生物の立てる音だと思うのだけど、「パチッ、パチッ」と何かがはじけるような音が聞こえる。適当に腰を下ろし、星でいっぱいの天を仰ぐ。遠くに、アキさんたちの話し声や、音楽が聞こえる。「あの雲っぽい帯は天の川なのかなぁ。」「南十字星はどこだろう。」そんな事を思いながら眺めていたら、ゆっくりと星が流れて行った。

7月16日(金) オニヒトデをやっつけろ!?

 朝、卵を茹でてマヨネーズで和え、それをパンに塗りながら、3人での朝食。温かいBOH TEAが胃に染み込んでいく。日本で見つけてお気に入りとなったライム&ジンジャー味をKLで買って行った。「おいしいですよね?」と、2人に「おいしい。」と言わせてしまったけれど、2人が本当にそう思っていたかは分からない(笑)。

 今日は、アキさんとアキラさんがお店の前のハウスリーフでダイビング。私はお店でお留守番。白人がお店の中を覗いて行く度にドキっとする。何か聞かれてもよく分からない。「ツナ缶はどこで売ってる?」「国際電話はどこで掛けれる?」「飲み物やちょっとした食べ物はどこで買える?」なんて聞かれても、「あっちにお店があるから・・・。」としか言えない。

 
お店の前のビーチで。

 「アキラがオニヒトデに刺された。」と、2人が海から戻って来た。中指の関節の部分を刺されたらしく、薄紫色になって腫れている。アキラさんは、「少しだから大丈夫だと思うよ。」と言うけれど痛そう。前にアキさんも刺され大変な事になっていたし、『B&J Diving Centre』のビニーも刺されて、パンパンに腫れ上がったと聞いた事がある。日本でも沖縄で大量発生して駆除しているのをテレビで見た事があるけれど、サンゴを食べる毒を持った危険なヒトデだ。浅瀬で見つけた場合、危ないから見つけた人が駆除する事になっているらしいのだけど、みんな駆除する時に刺されている。

 お昼、そばを茹でてお店で食べる。毒が回らないようにと中指の根元をきつく縛って血を出しておいたおかげか、まだアキラさんの指はそこまで腫れ上がっていない。でも、痛々しい。それでも午後、アキラさんはまた潜りに行っていた。残タン(1度使ったタンクの残っているエア)で潜りに行ったのに1時間経っても上がって来ないので勝手に心配になり、思わず部屋にいるアキさんを呼びに行こうかと思ったら上がってきたので、勝手に安心した。

 夕方、ハシモトさんもやって来て、アキさんちの前のテーブルに集まった。アキさんがトマトソーススパゲティを作ってくれていると、アキラさんとハシモトさんが死にかけて弱っているコウモリを発見。ネコが弄んでいたらしい。それをムリヤリ木の枝につかまらせてぶら下げ、みんなでフラッシュを焚いて写真を撮りまくった。コウモリさん、ごめんよ・・・。


岩の上でのびているコウモリ・・・。

 アキさんが作ってくれたスパゲティを食べながら、明日、オニヒトデ狩りをしようと話しが盛り上がってきた。そこで、どうやって捕獲し、どのように運んでくるのが一番安全か、作戦会議が始まった。菜箸にヒモを通してオニヒトデを突き刺し、オニヒトデを数珠繋ぎにしようとか、ヒモの先端にザルのようなカゴをつけておけば、浮上後はそこにオニヒトデを溜められるだとか、色々と考える。「一緒に行くかー。」と言われ「行くー!」と張り切っていると、「でも、オニヒトデ狩りはさせないよ?」と冷静に言われ大笑い。えぇ、とんでもない事をやらかしそうなので、手を出すつもりはございません(笑)。

 こうして、「明日はオニヒトデ狩りだー!」と意気揚々、みんな部屋に戻って行った。

7月17日(土) かわいい犬とご対面。

 目が覚めると、波の音や揺れる木々の音で風が強いのが分かる。今日も雨が降るかもしれない。ここのとこ、短い時間ではあるけれど毎日スコールがある。3人で、野菜やチーズを挟んだパンを食べながら様子を見たが、オニヒトデ狩りをするには風が強すぎるので中止になった。

 午前中、お店でのんびりと過ごす。出掛けていたアキラさんが戻って来て、一人旅中の日本人の女の子がいたので、「後で遊びに来てね。」と声を掛けてきたのだそう。お昼に、3人で『MAWAR』へ行く事にし、もし途中でその日本人の女の子がいたら誘って行こうと思ったのだけど、やっぱり会えなかった。

 『MAWAR』にはリックもいて、4人で席に着いた。お母さんにアイスを買ってもらった子供たちがお母さんの運転するリヤカー付きのバイクで戻って来て、嬉しそうに降りて来る。その様子を見ていたら、大トカゲが歩いて行くのが見えた。思わず追いかけて行くと、大トカゲは必死になってお店の裏の方へ逃げて行く。子供がすごい顔をして見ているので「おいで。」と手招きしてみたけれど、子供はイヤがって来なかった(笑)。少し離れた場所からズルズルっと音が聞こえたので見ると、今まで見た中で一番大きい大トカゲがジャングルの中へ逃げ込んで行く所だった。一瞬、ワニと見間違えそうなくらい大きくて感激した(笑)。

 
迫力満点、大トカゲ。そばに、大きさを比較できる物がないのが残念。

 
今日のお昼は、フィッシュガーリックバター炒めとライムジュース。ボリューム満点なのでライスは付けなかったのだけど、それでもかなりお腹がいっぱい。味も良く、満足。


ボリューム満点、フィッシュガーリックバター炒め。12RM。

 午後、『Nazri's Place U』で飼っているらしい犬を見せてもらいに行った。どこにいるのか分からず、前のバーにいた人に尋ねる。すると、「裏だよ。」と言うので、2階建てのレストランの裏辺りかと思い、坂を上って行った。が、犬はいない。ウロウロしていたら『Nazri's Place U』の奥さんが出てきたので聞いてみた。すると、一番上にいるとの事。「本当にこっちで合ってるのかなぁ。」と、シャレーや植えられている色々なフルーツの木の間を歩いて行くと、あまり人が来る事がなさそうな場所に、シェパードの雑種のような毛並みの犬がいた。

 私に気が付くと、尻尾をブンブン振りながらものすごく嬉しそうな顔をして駆け寄って来た。ある程度自由に動けるように、木と木の間に張ったロープに繋がれている。多分、やっぱりみんなムスリムなのでそんなに遊んでもらえないのではないかと思う。散歩も連れて行ってもらえないのではないかな。そもそも、何で犬を飼う事になったのかが不思議。でも、独特の動物臭さがないので、世話はきちんとしてもらえてるのだと思う。

 ものすごく嬉しくて興奮しているといった感じだ。ぴょんぴょん飛び上がって、ペロペロなめてくる。しばらく遊び、蚊にもたくさん食われ始めたので帰る事にした。立ち上がると犬が悲しそうに見ていて、坂を下りて行くと悲しそうに吠える。これがツライ。

 お店に行き少しすると、アキラさんと一緒にハシモトさんがやってきた。明日、体験ダイビングをする事にしたそうで、アキラさんから講習を受けている。私は、次々と蚊に食われて痒くて仕方がない。何度も両手足に痒み止めを塗り、「みんな蚊に食われないですか?」とぶつぶつ言いながら、食事をかけてアキさんとゲームで勝負。勝った!


今日はオレンジ色の夕日。

 
ゲームで勝ったものの、みんなお昼にしっかり食べていたのであまりお腹が減らず、今夜は3人でおつまみをつまみながら飲む事にした。3人でおつまみ作り。アキさんの指示の元、ツナ・オニオン・ホタテのみじん切りをマヨネーズで和えてディップを作り、リッツに載せる。それと、サラミ・チーズ・キュウリのスライス。かなりおいしかった。

7月18日(日) 海坊主、現る!?大賑わいの夜。

 朝、目が覚めてびっくり。両手足に赤いブツブツがぶわ〜っと出ている。昨日、蚊に食われたと思っていたのは蚊ではなかったよう。見た目も気持ち悪いが、それ以上に痒くて痒くてたまらない。アキさんとアキラさんに見せるとびっくりされ、アキさんに痒み止めの塗り薬と飲み薬をもらった。そういえば2年前、アヤもティオマン島でこんな風になっていたっけ。

 3人で大口を開けながら、パンに野菜やチーズを挟んで朝食。朝は、ライチ、ココ、ミュウもエサを食べに集まるし、そのエサを盗み食いしようとする親子の泥棒ネコも来るので賑やかだ。


砂浜に咲いているグンバイヒルガオ。

 
午前中、アキラさんはハシモトさんと体験ダイビングへ。私は、お店で細々とした事をやりながらのんびりと。アキさんにネコのエサをもらい、犬に会いに行ったりもした。ダイビングを終えたハシモトさんが、「キレイだった〜!テレビとか雑誌でしか見た事がなかった景色があって。」と嬉しそうに帰って来たのを見て、私まで嬉しくなってしまった。やっぱり、あの感動は潜った人にしか分からない!

 お昼は、4人で『ABC RESTAURANT』へ行った。従業員が少ないのか、なかなかオーダーも取りに来ないし料理が出るのに時間がかかりそうだったので帰ろうとしたら、「作れるから。」と引き止められた。近くのテーブルに日本人カップルがいてご挨拶。今、着いたばかりなのだそう。

 シーフードとご飯が食べたかったので、シーフード・ナシ・ゴレンを食べた。マレーシア風チャーハン。イカや白身魚が入っていておいしかった。ここは、昨日のゲームで勝ったので、アキさんにご馳走してもらった。

 お店を出て、『ABC Chalet』に泊まっていたマサさんとユキコさんが餌付けしたミー子がこの辺にいるハズだと、探してみたけれど見つからなかった。帰り道、『Nazri's Place U』の前を通るので、半ば強引にみんなを連れて犬に会いに行った。坂を上がって行く途中、たまたま出てきた奥さんに犬の名前を聞くと、「ケープだよ。」と教えてくれた。


 
「ケープゥ〜。」と呼びながら上がって行くと、ケープは嬉しそうに駆け寄って来た。ちゃんと順に、4人に喜んで飛び掛ってくる。本当にかわいい。


かわいいケープ♪

 
坂を下って行く時、色々なフルーツの木に興味津々のハシモトさんが、「この赤い実は何だろう?」と言って食べていた。「甘いよ。」と1つくれたので食べてみると、本当に甘くておいしかった。何の実だろう。

 アキさんとアキラさんと3人でお店にいると、『ABC RESTAURANT』で会ったカップルがやって来て、明日、体験ボートダイビングに行く事になった。ヒロカズさんとエイコさん。道でハシモトさんに会い、「キレイだったよ〜。」と言われてやってみる事にしたのだそう。早速、アキラさんによる講習が始まった。

 夕方、「もらっちゃった。」と、小ぶりのドリアンを持ってアキさんが帰って来た。隣村のペヌーバにドリアンの木があるらしく、『TIOMAN HOUSE』の奥さんがくれたらしい。そういえば、『TIOMAN HOUSE RESTAURANT』の前を通るとドリアンにニオイがしていた。ドリアンを食べるとビールが飲めなくなるので、「いつ食べようか。」と、とりあえず置いておく。

 床に落ちている髪の毛を見て、「俺、抜け毛すごくない?」とアキさんが言い出した。アキラさんも私も特にコメントしないでいると(笑)、「よし、坊主にする!」といきなり決めてしまったらしい。最初は、「今度メルシンに行ったら。」と言っていたのだけど、「坊主にするんだから、床屋に行く必要ないじゃん!」と、今日、坊主にする事になった。

 そんな話しで盛り上がっていると、お店の前に日本人の女の子が来た。昨日、アキラさんが声を掛けていたアヤコさんだ。アキさんとアキラさんが器材の片付けをしている間、2人で色々な話しをしていた。そしてそのまま、みんなでアキさんちの前のテーブルへ移動。

 まず、坊主にすると決めたアキさんの断髪式。カミソリでキレイに剃れるようにとハサミでできるだけ短く切り、「剃ってくる。」と部屋に入って行った。アキラさんが昨日の残りのディップをリッツに載せてくれ、私は『Double Ace』へ買い物に行った。帰りに、アキさんちが分からずにいたヒロカズさんとエイコさんに会い、一緒に歩いて行く。戻るとちょうど頭を剃り終えたアキさんが出て来て、「あれ?頭が〜(笑)。」と2人はびっくり。日に焼けていない頭は青白く、何か被っているようでおかしい。海坊主みたい(笑)。前の道を通りがかるアキさんの知り合いたちもびっくりしていた。


今日はピンク色の夕日。

 今夜は6人で大盛り上がり。みんなの話しが面白くて、ずっと笑っていた。アヤコさんが明日からオープンウォーターの講習を受ける事になり、途中でお腹が空いたのでうどんを茹でて食べた。大勢で食べるとよりおいしい。みんなでワイワイやっていると流れ星も流れて行き、気持ちのいい夜だった。



みんなでワイワイ、楽しい夜。

7月19日(月) 船酔いでスタート、久しぶりのボートダイビング。

 今日はボートダイビング。体験ダイビングにくっついて行く事になっている。天気も良さそうだし、楽しみだ。お昼用のサンドイッチを作り、残りのキュウリとツナをパンに挟んで朝ご飯。

 8時半過ぎ、アキラさん、ヒロカズさん、エイコさん、私はボートダイビングに行く準備。船酔いしないために薬を出してくれていたが、大丈夫だろうと思って私は飲まなかった。リックに器材を取りに来てもらい、Jettyまで運んでもらう。私たちは歩いてJettyへ向かい、アキさんとアヤコさんは、9時からお店で講習をする事になっている。Jettyにはスピードボートが到着したばかりのようで、何人か歩いて来た。1人、日本人の男の子がいて挨拶をした。

 『Dive Asia』のボートで、まずはもう1店舗あるサランへ向かう。天気はいいが少し海が荒れていて、ボートが大きく揺れる。サランではJettyまで行かず、小船でお客を迎えに行く。その間揺れる波間で待つのだけれど、だんだんと気分が悪くなってきた。薬を飲んだエイコさんも顔色が悪い。吐くまでには至らなかったけれど、何度も吐きそうになってしまう。薬を飲んでおくべきだった。船縁に腰掛け、なるべく遠くを見て放心していた。後から、「黄昏てるのかと思ったら船酔いしてたんですね。」と言われ、笑ってしまった。

 1本目はSEA FAN GARDEN。何でだかよく分からないけれど、ボートからジャイアントストライドでエントリーする瞬間が好き。アキラさんに、「見える範囲で好きに遊んでいいよ。」と言われていたので、3人の後ろからくっついて行く。アオリイカやハシナガチョウチョウウオなどが見れた。

 
カクレクマノミ(左)と、水の中から見る太陽(右)。
自分の吐いた泡が上がっていくのを見るのが好き。

 一旦は良くなった具合も、ボートに上がるとまた悪くなってきた。サンドイッチを食べれる余裕もなく、今さらかもしれないけれど酔い止めをもらい、またしても遠くを眺めていた。アキラさんに「水に入ると楽になるよ。」と言われ、海に入ってプカプカしていたら復活してきた。

 2本目はサラン前にあるSOYAK。ここには深い場所に沈船があるけれどそちらには行かず、明るい所でダイビング。ワヌケヤッコ、ロクセンヤッコ、チリメンヤッコ、ナンヨウツバメウオなどが見れた。

 
フタスジタマガシラ(左)と、スズメダイ?(右)。

 
何これ?(左)と、ナマコの子供?(右)。

 
ジュズベリヒトデ(左)と、ヒメジャコ貝(右)。

 薬が効いたのかすっかり気分が良くなり、サランで停泊中のボート上で、お昼に食べなかったサンドイッチを食べた。最初から薬を飲んでおけば良かった。失敗。

 お店に戻るとアキさんとアヤコさんの他にもう1人、朝、Jettyで会った日本人の男の子がいた。名前はツバサくんで、「アッキー&ツバサ」とアキさんが自慢気に言うから笑ってしまった。明日のお昼には島を出るそうで、島に来るなりアヤコさんと一緒に、スクーバダイバーの講習を受け始めたのだそう。

 アキラさんと私は残タンでハウスリーフへ潜りに行く事にし、まず、空き始めた小腹を満たしに行った。『Rinda House』が開いていればロティ・チャナイを食べたかったのだけど開いておらず、近くのお店でピサン・ゴレンと茶色のウイローのような食感のクエ(お菓子)を買って、アキラさんと半分づつ食べた。

 16時04分、潜降。ハウスリーフの砂地にはたくさんのハゼがいて面白く、ハードコーラル上にはデバスズメダイなどが群れていてキレイ。他、コブシメ、ハリセンボン、頭が変形してギザギザしているクロスズメダイなどが見れた。残タンでも、そんなに深く潜っていないので、たっぷりと海中で遊べて楽しかった。

 
ハリセンボン(左)と、デバスズメダイとオトメベラ?(右)。

 
クロスズメダイたち。

 夜は、アキさん、アキラさん、ハシモトさん、ツバサくんと一緒に、『ABC RESTAURANT』へ行った。ハシモトさんは明日の朝、島を出るのだそう。おいしくてボリューム満点のチキンカレーを食べ、お腹いっぱい。帰り道、「アイス食べたい人ー!」と突然アキさんが言い出した。みんな、「ハイ!」と返事。「よーし、アイスじゃんけんっ!」の掛け声で、じゃんけんぽんっ。絶対に負けると思ったけれど、ハシモトさんと私が残った。多分、私が負けるだろうと思ったら、「半分づつ出そうよ。」とハシモトさんが提案してくれ、2人で出し合い、みんなでアイスを食べながら部屋に戻って行った。じゃんけんには負けたけれど、アイスはおいしかった。



コクがあっておいしいチキンカレー。

7月20日火) 海の中でのんびりと。

 朝になって目が覚める度に、両手足の赤いブツブツを見て気持ち悪く思う。痒くてたまらないし、痕が残ったらどうしよう。ダイビングに行く日の朝は、最初から水着を着て、短パンと長袖のラッシュガードを着て出て行くのだけど、足の赤いブツブツがすごく目立つ。今朝もまた、「気持ち悪いですよね〜。斑点病みたい。」とぶつぶつ言いながら朝食を食べる。今朝は、こないだアキさんがもらってきたドリアンが朝ご飯。朝から食べるには濃厚過ぎるような気もしなくはないけれど、甘くてねっとりとしていておいしい。2人が種をその辺に投げ捨てていたので私も真似して投げたら、うまい具合に使われていないシャレーの中に入ってしまって笑った。結局、拾いに行く事になるのだから、やっぱり投げ捨ててはいけないと思った(笑)。

 今日はアキラさんとボートダイビングに行く予定だったのだけど、風が強く波が荒い。「もしかするとボートが出ないかもしれない。」と言われ様子を見ていたが、結局、ボートは出なかった。が、ビーチダイビングに行く事になり準備をする。アキさん、アヤコさん、ツバサくんはハウスリーフで講習なので、5人で器材のセッティング。

 1本目はペヌーバ。『ABC RESTAURANT』の脇まで器材を載せたリヤカーを押して行き、そこからエントリー。「エアがなくなるまで。」と、潜降。波が砂に作った筋がキレイな砂地が続く。アキラさんが色々と教えてくれるので、見逃してしまいそうな物をたくさん見る事ができた。ムチヤナギにいるガラスハゼ、すぐに砂に逃げ込むソデカラッパ、サカサクラゲの中に隠れていたマルガザミやクモヒトデ、色合いがキレイなヒラムシ、丸まった帯状のウミウシの卵、タケノコのような形をした大きなリュウキュウケガイなど。2年ぶりにマスクの脱着・装着もやった(笑)。残圧50で、85分間も海中で遊べて楽しかった。こんなに長く海の中にいたのは初めてだ。

 
サカサクラゲ。その名の通り、逆さになっている。

 
サカサクラゲの中にいたクモヒトデ(左)と、マルガザミ(右)。

 
ヒラムシ?(左)と、フタスジリュウキュウスズメダイ?(右)。

 一旦お店に戻り、ランチタイム。ボートダイビング用にアキさんがサンドイッチを作ってくれていたのだけど、ものすごくお腹が空いていて足りなそうだったので、アキラさんとアヤコさんと3人で『TIOMAN HOUSE RESTAURANT』へ行った。私はナシ・ゴレン・カンポン(田舎風?マレーシア風チャーハン)とマンゴージュースを注文。出てくるまでの間に、2つのサンドイッチを3人で分けて食べた。そしてありがちな話しで、結構、お腹が満たされてしまった。なので、少しナシ・ゴレンを食べたらお腹がいっぱいになってしまった。アヤコさんも食べきれず、3人で「味見させて。」とつっつき合っているとアキさんがやって来て、残り物はアキさんの大きなお腹に納められた(笑)。

 そこへ、スクーバダイバーライセンスを認定されたツバサくんがやってきた。そろそろ島を出る時間なのだそう。アキラさんと私は、2本目はJettyの方からエントリーするので、一緒にリックのリヤカー付きバイクで行こうと準備開始。器材をセッティングしていると日本人男性が通り掛かったのでご挨拶。奥さんと一緒に来ているのだそう。

 迎えに来てくれたリックのリヤカー付きバイクに4人で乗り込んでJettyへ。記念撮影などをしているとさっきの日本人男性が通り掛かって、「これから潜るんですか?いってらっしゃい。」と声を掛けていってくれた。そして、ツバサくんはボートへ、アヤコさんはお店へ、アキラさんと私は海へ。


みんなで記念撮影。

 2本目は、Jettyからハウスリーフまで泳いで行く。ここも、「エアがなくなるまで。」と潜降。Jettyはボートの出入りがあるので急浮上には気をつけないといけないけれど、沢山の魚が群れているので本当に面白い。ここでもアキラさんが色々と教えてくれて楽しかった。ミツボシスズメダイに近づくと、「グルグルグルグル・・・。」と音を出して威嚇している。魚がこんな音を出すなんて知らなかったので驚いた。他にも、大口を開けて威嚇してくるヘリゴイシウツボやサビウツボ、タンクにくっついて離れないコバンザメ、ムチヤナギにいたキビシグレカクレエビ、サンゴガニ、ヘルメットガイなどなど。アキラさんが、ナマコのお腹を押して白いネバネバの糸が出てくるのを見せてくれ、びっくりした。ちなみにアキさんは、ナマコを使って違う事をして見せてくれる・・・(笑)。今回は残圧40で、100分間も海の中にいた。最高記録!楽しかった!

 
穴から細長い物が。何これ?(左)と、サンゴガニ(右)。

 
クマノミ(左)と、キビシグレカクレエビ(右)。

 
タンクに張り付くコバンザメ。

 
ヘリゴイシウツボ(左)と、ヒメハナギンチャク(右)。

 お店に戻ってログ付け。アキさん、アキラさん、アヤコさんとお茶を飲みながらのんびりしていると、ペヌーバに住んでいるジュエリーデザイナー、ダニエルが遊びに来た。持ち歩いていた色々な石を見せてもらうとキラキラキラ。石って不思議。必然的にみんなの会話は英語になるので、私は聞き役に徹する。情けない(笑)。夕方、散歩から帰って来たヒロカズさんとエイコさんがお店の前を通ったので、少し話した。明日、島を出るのだそう。

 お店を閉めた後、タンクを取りに来たリックも誘って、アキさんちの前で軽く飲んだ。リックが帰ってから、お腹が空いているアキラさんとアヤコさんと私で、『ABC RESTAURANT』へご飯を食べに行く事に。3人で、チキンカレーとフライド・ベジタブルとフィッシュ&チップスとご飯を頼み、シェアして食べた。どれもおいしくてお腹いっぱい。今日はよく食べた。


7月21日(水) 祝・ナポレオンと初対面!

 今日は、朝からアキさんがご飯を炊いて卵を焼いてくれ、これに納豆と海苔と味噌汁という純和食の朝食。アキラさんと感動しながら食べた。残ったご飯で、お昼用のオニギリを作る。

 アキさんとアヤコさんは講習、アキラさんと私はボートダイビングへ。Jettyで、着いたばかりの日本人の女の子とご挨拶。今日は天気が悪く、海も荒れている。なので、最初に予定されていたポイントへは行かず、あまり島から離れないポイントへ変更になった。

 1本目はSWALLOW CAVE。大きなウメイロモドキ、カスミアジ、ワヌケヤッコ、ロクセンヤッコ、キリンミノ、アオマダラエイ、アカホシカクレエビ、コナユキツバメガイ、ブロッキィなどが見れた。水温はいつもより1度低く27度。何だか寒かった。

 
ブロッキィ(左)と、キリンミノ(右)。

 太陽が出ていないせいか、ボート上でも寒い。ラッシュガードは日焼け防止にもなるし保温効果もあるけれど、濡れてしまうと乾くまではかえって寒い。アキラさんと、「寒い〜。」と言いながらオニギリを食べた。

 2本目はLAST FRONTIRE。相変わらず寒い。が、アヤメエビスやアミメフエダイやアデヤカミノウミウシなどが見れ、そして、初めてナポレオンと遭遇!小さなナポレオンだったけれど、大きめの岩の陰からひょっこり出てきた時にはドキっ。カンムリブダイかとも思い、でも単体でいるし、と思っていたら、アキラさんがスレートに「ナポレオン」と書いてくれた。岩の向こう側へ行ってしまったので、アキラさんは左から、私は右から周り込んでみると、アキラさんが前に見えた時、ナポレオンは岩の下にある隙間から泳いで行ってしまった。でも、ティオマン島で47本目にして、ようやくナポレオンに会えた!

 
クマノミの親子(左)と、アデヤカミノウミウシ(右)。

 シャワーを浴びてお店へ行くと、「今日は土用の丑の日だから、うなぎチラシにするぞ〜!」とアキさんが張り切っていて、アヤコさんは、『TIOMAN HOUSE RESTAURANT』で勉強中。アキラさんは、Jettyで会った日本人の女の子や昨日会ったご夫婦に声を掛けにお出掛け中。私は小腹が空いたので、バナナケーキを買いに『ABC RESTAURANT』へ行き、みんなに差し入れして、バナナケーキを食べながらのんびりログ付けをした。

 白人カップルが歩いて来てお店を覗くので、また何かの場所を聞かれるのかと思ったら、明日ファンダイビングに行きたいとの事だった。チェオとミッシェル。ミッシェルは明るくてよく笑う、人の良さそうな人だと思った。最後にアキさんが、「遅刻しないでね。」と送り出していて、何だか妙に納得してしまう。全員が全員そうではないけれど、どうしても白人はセルフィッシュなイメージが払拭できない。

 今夜のご飯は、アキさんが作ってくれたうなぎチラシにけんちん汁。必ず来るかは分からなかったけれど、ご夫婦と女の子を待ってみたものの来なそうだったので、4人でカンパイ。レトルトのうなぎなのに、フカフカしていておいしかった。アキさん曰く、「うなぎを鍋に移して、うなぎのタレを足して火を入れてるからフカフカになる。」のだそう。土用の丑の日にうなぎを食べて、これで夏風邪知らずだ。

7月22日(木) イルカもカメも現れた、楽しいラストダイビング。

 朝、夕べの残りを3人で食べた。アキさんがお昼用のサンドイッチを作ってくれ、耳の部分を「どうせ誰も食べないから。」と捨てていたので、泥棒ネコたちを含め集まって来たネコたちにあげていた。「何でもそうなんですけど、餌付けするの好きなんですよね〜。」と言っていたら、2人に、「持って行って、魚の餌付けすれば?」と言われたので、残りのパンを頂戴した。

 お店に行き、ボートダイビングへ行く準備をする。今日は、アキラさんとチェオとミッシェルがファンダイビングで、アキさんとアヤコさんが講習、私はそれにくっついて行く。準備をしているとチェオが、「今、朝食を作ってもらってるから。」と、言いに来た。「ちゃんと言いに来るなんて、ちゃんとした人たちだね。」とアキさんが言っていて、私もそう思った。

 リックに器材をJettyまで運んでもらい、みんなで歩いて行く。ボートに乗り込み、まずはサランへ向かう。サランの前にあるSOYAKに近づいた時、波間にイルカが現れた!「イルカだー!」と体を乗り出してイルカの姿を目で追う。イルカは何匹もいて、規則的に海から頭と体を出してスイスイ泳ぎ、数分後、見えなくなった。嬉しい!!

 1本目はSEA FAN GARDEN。今日は、アヤコさんが船酔いしてしまっていて辛そう。潜降後すぐ、目の前にウミガメが!すぐに逃げたりしないで側にいてくれたけれど、お尻がずっとこちらを向いていたので、お尻の写真しか撮れなかった。他にも色々と見れたけれど、岩の間にいたミナミハコフグがかわいかった。

 
目の前にウミガメが!

 みんなでサンドイッチを食べる。が、アヤコさんは辛そう。こないだ私もそうだったけれど、潜って回復しても、またボートに上がると気持ちが悪くなってしまう。それでも講習なのでこの休憩時間を利用して、200m水泳と10分間の立ち泳ぎとコンパスの練習。私は、餌付け用に持ってきたパンを持ってスノーケリングを。が、魚がいないし、パンを撒いても集まって来ない。「いないよ〜。」と叫ぶと、「この辺はスノーケリングポイントだし、もう少ししたら集まってくるよ〜。」とボートの上から叫ばれ、「何か、怪しいよ〜。」と笑われながらウロウロとあちらこちらを泳いでみたけれど、魚は集まって来なかった。パンが無くなったのでボートの方へ戻って行くと、「集まって来たよ。」と笑っている。振り返ると、パン屑をつっつく魚たちが・・・。

 2本目はBATU MALANG。潜降後、砂地へやってきた。何となく予感がしたのでやや2人から離れていると、アキさんが近くに来るようにと手招きする。マスクをしてレギュをくわえているので表情は分からないけれど、ニヤニヤしている雰囲気がプンプン伝わってくる。まずはアヤコさんにマスクの脱着・装着をやるように言い、案の定、私に「見本」と書いたスレートを見せてやるように指示を出す。が、私は、2人に表情は分からないだろうけどニヤニヤしながら拒否(笑)。こないだアキラさんに2回も見てもらってるから大丈夫(笑)。ここでは、アブラヤッコ、アヤメエビス、アミメフエダイなどが見れた。

 
いつ見てもかわいいクマノミ(左)と、ムカデミノウミウシ(右)。

 
これもムカデミノウミウシ?(左)と、何だろう?(右)。

 お店に戻り、6人でお茶やお菓子を食べながらログ付けをした後、チェオとミッシェルは帰って行った。アヤコさんは、無事、講習終了で、オープンウォーターダイバーに認定された。おめでとう!

 キリ良く75本にして帰りたいなと思い、残タンを使ってアキラさんとハウスリーフへ潜りに行った。やっぱり砂地は楽しい。穴から顔を出すハゼや、その穴から共生しているテッポウエビが小石を運び出すのをじっと見ているのが好き。クロオビハゼがずっとこちらを見ていてかわいかった。それから、ダンダラスズメダイがアキラさんを攻撃していて、後ろから見ていて笑ってしまった。75本目のダイビングも楽しかった!

 
お尻フリフリ踊ってみせてくれる?オドリカクレエビ。

 
クロオビハゼ(左)と、触ると引っ込む植物?(右)。

 
どちらも、ユウレイモズル。

 シャワーを浴びた後、最後にケープに会いに行こうと、またまたアキさんにネコのエサをもらって会いに行った。今日も嬉しそうに尻尾をぶんぶん振りながら出迎えてくれる。本当に賢くてかわいい犬だ。いっぱいいっぱい撫でて帰って来た。次はいつ、会いに来れるかな。

 お店に行くと、昨日Jettyで会った女の子が来ていた。名前はイズミさん。昨日はお腹が痛くなってしまって、夜、来れなかったのだそう。「うなぎを食べたかったんですけど。」と残念がっていた。少しお店で話しをしてから、アキさんちの前のテーブルに移動し、みんなでお酒を飲んだ。

 それから、5人で『ARINI』へ行った。アキさんオススメのチキンのチリソース炒めのような(あれ?こないだも食べたかな?)ナシ・プラック(ト?)と、トム・ヤム・スープを食べた。持参したビールにピッタリの夕ご飯。みんなと一緒に、ワイワイと楽しくご飯を食べれるのも今夜で最後。明日、私は島を出る。アヤコさんとイズミさんも、明日の朝イチのフェリーで島を出るのだそう。部屋までの帰り道の風景が、また特別な物に見えてきた。


7月23日(金) クルアンでのんびりと。

 6時半起床。だいたいは終えてあった荷造りをしたり身支度を整える。最後に『South Pacific Chalet & Restaurant』のJAFFLE(ホットサンドのこと。)が食べたくて買いに行った。オーナーのおじさんが、「オハヨウ。」とニッコリと片言の日本語で挨拶をしてくれる。アキさんとアキラさんには頼まれていたチーズを、私はメニューにはないチーズ&エッグを作ってもらう。メニューを見たら、2年前には「JAFFLE」と書かれていたのに「WAFFLE」になっている事に気づいた。誰かに指摘されたのかもしれない。それでも、違うと思うのだけれど(笑)。

 出来上がるのを待っていると、まずアヤコさんがお店の前を通って行ったので声を掛けた。この後はプルフンティアン島へ行くのだそう。その後、イズミさんが通ったので声を掛けた。イズミさんはこの後KLへ行き、日本へ帰るのだそう。お店から、2人がJettyを歩いて行くのが見えた。

 買って帰るとアキラさんがコーヒーを淹れてくれていて、3人でアツアツのWAFFLEを食べた。私だけ違う種類なのを指摘されたけれど、サウスのおじさんも、私がチーズと言ったら「アキ?」と笑っていたので、チーズが好きなんでしょう(笑)?


チーズ&エッグWAFFLE、4RM。

 9時のスピードボートに乗るために、8時45分に部屋を出た。ところが、スピードボートは9時半にやって来た。それなのに、いっぱいだからと乗せてくれずに行ってしまった。結局、スピードボートに乗れたのは10時近かった。これなら、もっとゆっくりできたのに(笑)。これからKLに行くアキさんとボートに乗り、アキラさんに手を振ってティオマン島を出た。


アキラさん、お世話になりました〜。

 ボートからティオマン島の写真を撮りたかったのだけど、かなり揺れるのでとてもじゃないけれど写真は撮れなかった。このスピードボートはとても速く、1時間ちょっとでメルシンに到着。1泊くらい少しいい所に泊まってもいいなと思っているのだけど、JBにはもう行くつもりはなく、シンガポールだとぐっと高くなってしまう。それでもいいかなと思っていたのだけど、ここからローカルバスで行けるクルアンにいいホテルがあるとのこと。メルシンの少しいいホテルに泊まることも考えていたのだけど、行った事がないので、シンガポールに出るには少し遠回りにはなるし何もないらしいけれど、クルアンへ行く事にした。

 少しメルシンの街をぶらぶらし、KFC(ケンタッキー。マレーシアではみんなこう呼ぶ。)でご飯を食べ、アキさんと一緒にローカルバスに乗り込んだ。クルアンまで約7RM。突然、それまでの快晴がウソのようにスコールが始まった。

 
メルシンで見た風景。

 クルアンまでは約2時間ほどで到着。雨は降ったり止んだりしている。バスを降り、まず最初に、アキさんはKL行きのバスチケットを、私は朝9時発のJB行きのバスチケット(6RM)を購入。アキさんオススメの『PRIME HOTEL』はバスステーションのすぐ隣にあり、多少雨が降っていても大丈夫な距離だった。正確な値段を忘れてしまったのだけど、1?0RM、日本円にして、約3000円〜4000円位。久しぶりに、床には絨毯が敷かれ、天井からはシャンデリアが垂れ、立派なフロントやカフェがある、ホテルらしいホテルで少し緊張する(笑)。部屋は広くキレイで感激。さっそく、久しぶりのホットシャワーを浴びる。お湯がとても気持ち良くて、体の芯が温まるまで浴びていた。ベッドはフカフカで、久しぶりに掛け布団を掛けて寝れるのが嬉しい。洗面台は清潔で明るく、トイレも便座がしっかりしていてキレイ。どれも、当たり前の事だと言えば当たり前の事なのだけど(笑)。当たり前ついでに言いますと、ホテル内のカフェで飲んだオレンジジュース、めちゃ高っ!

 ゆっくりとくつろいでから、隣にあるデパートを覗きに行った。それからぶらぶらと街中へ散歩しに行ってみた。が、天気も怪しいし、ガイドブックに載っていないような街なので本当に何もなく、セブンイレブンでビールを、マクドナルドでご飯を買って戻った。そしてアキさんと一緒に、BLUE HEAVEN DIVERSのホームページ作りのツメを。実は今回のティオマン滞在中、一緒にホームページ作りをしました。アキさんが今回KLに行くのも、ホームページ作りのためにNANさんに会うからで。本当は一緒にKLに行った方が良かったのだけど、シンガポール観光もしたいんだもん(笑)。というわけで、クルアンで最後のツメなのでした。


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