++HOME++PROFILE++DIARY++TRIP++


ダイスケ日和
〜ダイスケに捧ぐ〜


◆  ◆  ◆

初めまして

◆  ◆  ◆



 1993年9月、私が5歳から飼っていたシェットランドシープドッグのロージーが老衰のためこの世を去った。とても優しい犬で、犬が怖かった私を犬好きにしてくれた犬だった。だんだん足腰が弱まり、日に日に衰え、ある朝、みんなが起き出す頃には冷たくなっていた。誰にも看取られずにこの世を去ったロージー。たまたま深夜にトイレに行きたくなり、玄関にいたロージーに声を掛け、頭を撫でてあげたのがロージーとの最後だった。

 ロージーのいなくなった玄関の寂しさが癒えないうちに、父親が、当時飼っていたマルチーズのラナだけでは寂しいと、もう1匹犬を飼いたいと言い出した。私は、「ロージーが死んだばっかりなのに。」と、父親の提案を快く思っていなかった。

 10月のある日、高校から帰ってくると両親が出掛けるところで、「テーブルの下に犬がいるけど、あんまり触っちゃダメだよ。」と言う。「は?犬?ホントに買ってきちゃったの?」と驚く。「何でよ。」という反発心とともに、「どんな犬なんだろう?」とわくわくしながらリビングへ急いだ。

 私の気配を感じ、テーブルの下から、白に近い薄茶のふわふわの毛をした仔犬が、尻尾を振りながらヨタヨタと出てきた。それがダイスケとの出会い。ロージーやラナとは違い、太くしっかりした腕と四角い顔。「うわ〜。何だお前〜、変な顔〜。」と、かわいくてたまらない気持ちと、ロージーに申し訳ないような気持ちから、愛しさを込めてそんな言葉が出てきた。
 それから両親が帰って来るまでの間、無邪気になついてくるその仔犬を勝手に「がん太」と名付け、「変な顔〜。変な顔〜。」と言いながら、かわいくてかわいくてたまらないでいた。そして、「絶対、私に一番なつかせるぞ!」と心に決めた。がん太は私の犬だ!

 結局、「がん太」という名前は、「頑固な犬になる。」と却下され、「ダイスケ」と名付けられた。ラナは焼きもちを焼いて近寄って来ないし、猫のコトはどこかに隠れて出て来ないけど、ようこそ、ダイスケ!
  

ボク、そんなに変な顔?


INDEX     NEXT


Copyright (C) aico All Rights Reserved.


inserted by FC2 system