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ダイスケ日和
〜ダイスケに捧ぐ〜


◆  ◆  ◆

おやすみ時間

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 いつからかダイスケと一緒に寝るようになった。そのうち、「ダイスケ寝るよー。」と呼べば、すたこらさっさと私の部屋まで来るようになった。小さい頃は、私の腕の中でおさまったダイスケだったけど、大きくなったらそうもいかない。私より一回り小さい位のダイスケと、シングルベッドで寝るときつきつ。無理やり腕枕してみたり、させてみたり(笑)、抱きついて寝てみたり、背中合わせで寝てみたり。

 ダイスケと背中をぴったり合わせて寝るのが好きだった。ちょっと背中でダイスケの背中を押してみると、ダイスケも背中で押し返す。まるでおしくらまんじゅうのように押し合ってるとそのうち、「あう〜。」と、ダイスケがじゃれ始める。それが楽しくて。ダイスケは楽しくて興奮し過ぎると、たまに、「お゛ぉぉ〜っ。」と、海獣のような声を出す。その声を聞いて、よく笑ったな。

 冬は寒いので、ダイスケもじっと布団の中で寝る。夜中にトイレに起きようものならベッドの真ん中を陣取られる。「ちょっと、もう少しそっちに行ってよー。」といくら押しても知らんぷり。犬のくせに、よく狸寝入りをしてたダイスケ。そうなるとどうしようもなく、今にも落ちそうなくらい端っこで寝るしかなかった。私のベッドなのにー(笑)。たまによく寝すぎて、仰向けになったまま、私が起きてもそのまま1人(匹?)で寝てたくらい。

 冬でも夜中に暑くなる時があるらしい。何てったって毛皮に覆われてるからね(笑)。そうすると、こっそり布団から抜け出して床へ行く。私が寝てるのを気遣ってくれてるのか、私に気づかれると「行っちゃダメ。」と抱きつかれるのを分かってるからなのか、昼間は勢いよく飛び降りるのに、夜中はそーっと降りて行く。その様子がかわいくて知らんぷり。たまに、足元が見えなくて怖いのか、降りる直前にガタガタ震え出し、ベッドがガタガタと揺れる。そして無事床に降りれると、「ふぅ。」と小さく息を漏らしていた。それがまたおかしくて。

 いったん床に降りてしまったものの、体が冷えてくるとまた、布団の中へ入りたがる。私が布団をめくってあげないとうまく中へ入れないので、私の手の辺りを鼻でつんつんする。私がガバっと布団をめくってあげると、すぐにベッドに上がってきて、うまく私に密着して寝始める。ひんやりと冷えたダイスケの体で私も一瞬冷えるけど、すぐに暑いくらいになった。時々、私が気づかないか眠くて無視してると、「ちょっと、入れてよ。」と、私が起きるように顔の辺りを叩く。たまに本当に顔に直撃して痛かったりする(笑)。

 夏はさすがに暑いらしく、最初は一応、私に気を遣うかのように布団の上で横になる。そして、私が寝たかな、くらいになると、そーっと床へ降りて行った。そして、はぁはぁ言いながら、少しでも冷たい所を求めて寝ていた。

 叩くと言えば、夜中や朝方、トイレに行きたくなった時も叩かれた。初めは鼻をならし、「ドアを開けてー。」と訴える。それで気づかないと、今度はドアを叩き始める。それでも気づかないと、切羽詰ったような声を出し、私の顔をバシバシ叩いたり、ベッドの上に飛び乗ってきたりした。早くぅー、漏れちゃうよー。

 ダイスケの中で、夜は私のベッドで私と一緒に寝るのは当然のことになっていたのだと思う。大学卒業前のこと。卒業旅行としてバリ島へ行った。そのため4日間、ダイスケは私の部屋で1人(匹?)で寝た。小屋の中で寝かせようとしたらしいのだけど、どうしてもイヤがって部屋に行ったのだそう。でも、よっぽど寂しかったに違いない。お腹を壊しちゃって大変だったらしい。でも、私が帰ってきたらすっかり元気になった。寂しかったんだね。ごめんね、ダイスケ。でも、私がいなくてお腹を壊しちゃうなんて、何てかわいい奴めっ(笑)。

 ずっとこうやってダイスケと一緒に寝てきたけど、私も社会人になり、朝早くて忙しくなってしまったため、ダイスケと一緒に寝ることはなくなってしまった。そして気がつけば私の部屋に入るのもイヤがるようになってしまった。仕方ないとは言え、ダイスケのアイコ離れは寂しいものだった。


ボク、ベッド大好きー♪



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