++HOME++PROFILE++DIARY++TRIP++

バンコク旅日記
in
タイランド


Index


8月17日(金)
 早起きをし、今日もまた食べ過ぎなくらいの朝食を済ませ、外に出る。今日はアユタヤ観光。ついに念願の、アユタヤで象に乗る日がやってきた!アユタヤまでは電車で行こうと思い、タクシーをつかまえ、ファランポーン駅まで行こうと思っていた。ところが、タクシーの運転手さんにどこに行くのかと聞かれ、何だかんだ話しているうちに、「まぁ、いいかな。」という値段で色々回ってくれる事になり、そのままタクシーでアユタヤに向かう事になった。まずはバーン・パイン離宮へ向け出発。タクシーが快調に飛ばせば飛ばすほど眠くなってきたが、必死で目を開けていた。でも、意識は半分どこかに行っていたので、バーン・パイン離宮に着くまでの記憶はほとんどない。

 バーン・パイン離宮の駐車場に着いた時、まだ、あまり車が停まっていなかった。まだ開園時間からそんなに経っていないようだ。なかなか快調の滑り出し。今日も行きたい所が沢山あるので、チャキチャキ回らなくては。さっそく、運転手さんをそこに残し、バーン・パイン離宮へ入って行った。


 中に入って驚いた。おととい、昨日と見てきた金ピカのバンコクとは全く違い、どちらかと言えば西洋っぽく、「ここ、タイ?」と思ってしまった。とにかくキレイに整備されていて、「離宮」という言葉に納得。ちょうど、日本の水兵さん集団が観光に来ていて、あの制服がまた、妙にマッチしていた。離宮内には緑や水が多く、また、建物の作りや色合いも優しく、朝一番に訪れるには、目に映る物がうるさくなくていいと思った。
  
写真中央:植木が象の形になっていてかわいい。
 タクシーの運転手さんには、ある程度行きたい所を告げておいたのだが、そこを回りつつ、有名所を回ってくれるようだ。次に向かったのは、ワット・ヤイ・チャイ・モンコン。入ってすぐ、巨大な白い涅槃仏が目に入った。思わず、「すごーい。」と駆け出し、その仏像を間近でまじまじと見てみる。仏像の向こう側にはこれまた大きなチェディが見える。白い仏像、黄色い布、茶色のレンガで作られた壁やチェディ、そして緑の木々に青い空。バンコクで見た金ピカのお寺や仏像もキレイだったけれど、私はこういう方が好きだなぁ。かなりわくわくし始め、とりあえず、近くにいたアメリカ人に写真を撮ってもらおうとカメラを渡すと、「サンキュー。」と、カメラを持って逃げて行く真似をされた。おかしい。
  
大きな涅槃仏とチェディに感動。
 そこから先へ歩いて行くと本堂(?)があり、靴を脱いで入って行った。そこで何が驚いたって、ガラス張りの箱の中に1人の僧侶(?)がいる。そこにはちょっとした人だかりができていて、それが人形なのか、それともすごい力を持っている人で、死んでも腐ったりミイラになったりはせずに肉体が残っているのかはよく分からなかったけど、でも、私には本物にしか見えず、何だか怖くなってしまった。でも、ガイドブックには何も書いていないので、何だかよく分からない。

 そこを出た後、大きなチェディの周りを回ってみた。黄色の布をまとった沢山の仏像が並べられていて圧巻。それから62mあるというチェディに登ってみた。そこからの眺めは良く、いい気分だ。
  
写真中央:チェディの下の方に私が座ってます。このチェディや仏像がどれ位の大きさか分かるかな?
 次に、タクシーの運転手さんは、「象に乗りたい。」という私たちを、ワット・プラ・シー・サンペット近くのエレファント・キャンプへ連れて行ってくれた。さっきまでの晴天はどこへやら、といった曇り空になってしまったのが残念だけど、いよいよ、「アユタヤで象に乗る。」という夢を叶える瞬間がやってきた!私たちより一足早く、バーン・パイン離宮で見かけた水兵さん集団が来ていて、彼らもまた、かなりはしゃぎながら象に乗っていた。それに続くように私たちも象へ。象の背の高さくらいの台へ登り、そこから象の背中にくくりつけられたイスに座る。うわ〜、象に乗ったぁ〜。象は、象使いのおじさんに硬そうな棒で頭をゴツンと叩かれ、のっしのっしと歩き出した。私はその「ゴツン」にギョっとした。象使いのおじさんは、むやみやたらと(私にはそう思えた。)象の頭をゴツンゴツンと、しかも無表情で叩いている。その音が痛々しく気になって仕方ない。「何でそんなに殴るの・・・。」と思いながら象に揺られ、ワット・プラ・シー・サンペットの周りを途中まで行ってUターンしてきた。何だか・・・、思っていたのと違う・・・。私の「象に乗る」という夢は、どうやらアユタヤで叶えるものではなかったようだ・・・。とは言っても、「象だー、象だー♪」と写真を撮った。一緒に写真を撮るように子象もいて、写真を撮る時に鼻を上に向けてポーズを取ってくれる。水兵さん集団が子象を取り囲んでいたので、うらやましそうにじーっと見ていたら、「あ!どうぞ、どうぞ。みんなどいてー。」と、水兵さん集団の1人が仲間をどかして、「さ、どうぞ。」と、子象に触らせてくれた。嬉しかったけど、何だか私、子供みたい。(笑)

象にスリスリ〜♪かわいい〜♪
 そのままワット・プラ・シー・サンペットを見に行った。ここには3つのチェディがあり、それぞれに王の遺骨が納められているのだそう。他にも崩れかけた建物が色々とあり、歴史を感じる。漆喰が塗られた3つのチェディと、白いプルメリアの花と、ここでも一緒になった水兵さん集団の白い制服が、ここでも妙にマッチしていた。これで青空だったら最高だったのに。
   
写真左:チェディとプルメリアと水兵さんがいい感じ。
 (後から気付いたのだが、ワット・プラ・シー・サンペットに隣接してあるヴィハーン・プラ・モンコン・ボピットにはタイ最大の青銅仏があるのに、うっかり礼拝堂の前を素通りしてしまった。しまった・・・。)

 そのままワット・プラ・ラームへ歩いて行った。これは、王の火葬場跡に建てられた寺院なのだそう。私たち以外に1人しか人がいなくて、とても静かな場所だった。小雨がぱらつきだしたが、真ん中にある大きなプラーンに登れそうだったので、登ってみる事にした。足がおけるスペースがあまりなく、そちらに気を取られていると、首から下げたカメラをゴツゴツぶつけてしまう。上まで来て下を見たらちょっと怖くなり、慎重に下りて行った。でも、やっぱり高い所から周りを見渡すのは気持ちがいい。
  
小雨が降っているため、より緑が濃く、上からの眺めが気持ちいい。
 それからタクシーに戻り、ワット・プラ・マハタートへ向かう。ここには、パンフレットなどに必ずと言っていいほど載っている、木の根っこに埋もれている仏頭がある。私は、その仏頭を自分の目で見るのを楽しみにしていた。チケット売り場でチケットを買うと、人の良さそうなおばちゃんが、チケットと一緒にランブータンの実を1つくれた。何だか嬉しい。

 入ってすぐ、塀の上にポンっと、本当に「ポンっ」という感じで仏頭が置かれていた。これもパンフレットなどでよく見かける仏頭だ。「あぁ、これ!」と思いつつ、あまりにもさりげなく普通にあったのでちょっと拍子抜けしてしまった。そしてさらに進んで行き、見るのを楽しみにしていた木の根っこに埋もれている仏頭を見つけた時も拍子抜けしてしまった。思っていたより小さく、そして、低い位置にあった。さすがに近くで警備員さんが見ているけれど、やっぱり、けっこう普通にあった。でも、こういう普通さが良かったりもする。それにしても自然の力はすごい。
  
左から、「ポンっ」とあった仏頭、木の根っこに埋もれた仏頭、そして、その拡大図。
 それからぐるりと一周した。頭と左手を落とされた仏像が並んでいた。ビルマ群にやられたそうだ。そしてまた、登れそうな所には端から登ってみた。上からこのレンガ作りの遺跡を眺める。キレイに刈られた芝が青々とし、その緑の中に茶色の廃墟がある。何だか不思議な感じがした。
 
写真左:頭と左手のない仏像が並ぶ。  写真右:崩れかけた仏塔(?)の上からの眺め。
 再びタクシーに乗り込み、ワット・ラーチャブラナへ移動。四角くくり抜かれたような所を2箇所抜けて行くと、目の前に、ワット・プラ・マハタートからも見えた大きなプラーンが現れた。足元にはレンガが敷かれ、両脇にもレンガ作りの塀があり、そこから見るプラーンはとてもキレイ。階段を上がって行き、中に入ってみる。そこからの眺めもいい。そして、そこから地下へ降りられる階段があったので降りてみた。壁にはブッダの一生が描かれていた。
 
このプラーンもキレイ。上からの眺めもいい。写真右の中央辺りでは、お坊さんと西洋人がお話し中。
 タクシーに戻り、次はワット・ロカヤスタへ向かう。ワット・ロカヤスタへ着いた頃、また、抜けるような青空が戻って来た。そして、そんな青空の下に突然、大きな涅槃仏が現れた。おぉ〜っ。
 
突然現れた涅槃仏。その辺に「どーん」とある感じでびっくり。
 そのままその辺りをのんびり散歩してみると、ガイドブックには載っていない遺跡が見えてきた。「Wat Worchettharam」と書いてある。ガイドブックには載っていないけれど、キレイな遺跡だと思った。
 
写真左:裏から見たWat Worchettharam。とてもキレイ。  写真右:正面から見たWat Worchettharam。
 さらに2つの遺跡もあった。「Wat Rakhang Or Wat Worapho」と書いてある。どっちがどっちなのかはよく分からなかったけれど、てっぺんがないピラミッドのような遺跡の所で、2人の女の子と少し遊んだ。一緒に遺跡の上まで登ると、とても気持ち良かった。
  
写真中央:かわいい2人の女の子と一緒に。
 女の子たちと別れ、タクシーに戻った。もう戻りたそうな運転手さんに、日本人町跡へ行ってもらう事にした。小学生の頃、社会の授業で「山田長政」について勉強をした。当時、異国の地、タイ・アユタヤで活躍した山田長政を、漠然と「すごい。」と思った。日本ではない国で日本人が活躍した事が、小学生の私にはすごい事に思えたのだ。そしてその時、タイ・アユタヤに、いつか自分が行くだなんて考えもしなかった。だから今、この地に立っている自分が不思議に思えた。そして、小学生の頃に感じたほど、タイ・アユタヤは遠い場所ではないと感じる事も不思議だ。
 
写真左:日本人町跡の碑。「アユチヤ日本人町の跡」と書いてある。  写真右:「山田長政」像
 お昼も食べずにこれだけ回ったので、タクシーに乗るとどっと疲れが出て来た。またしても激しい睡魔に襲われる。「起きてるから寝ていいよ。」と言いながら眠りこけているチュウタを横目に、行き同様、必死で目を開けていたが、気付くとうとうとしていた。バンコク近くまで来ると、「ガソリン券をもらいたいから、ジュエリーショップへ行ってもいい?」と、運転手さんが聞いてきた。「この人もか〜。」と思ったが、行きたい所には行き、この後の予定も特にはなかったので、とりあえず行く事にした。タクシーが停まったお店は大きな立派なお店で、入るなりオレンジジュースが出された。日本語が話せる店員がついて来るが、お客も品数も豊富で、これなら時間稼ぎもできるなぁ、と思いながらブラブラ見ていた。私たちの担当らしき店員が、次々と商品を薦めてくる。「ん〜・・・。」と、買いそうで買わない曖昧な態度を取りながらどんどん違う商品を見ていると、薦める商品の値段がどんどん下がってきて、最後には、「何でもいいから買って〜。」とすがられてしまった。結局、気に入った安いブレスレットだけ買って外に出ると、ガソリン券をもらう事ができた運転手さんがニコニコして待っていた。欲しいと思う物を買い、運転手さんもガソリン券を手に入れられ、良かった、良かった。ホテルに着く直前、「明日はどうするの?」と聞かれ、プライベートツアーで水上マーケットやカンチャナブリの方へ行く事を話した。そして値段を聞かれたので答えると、自分ならいくらで連れてく、と安い値段を言われたが、すでにお金も払ってあったので断った。そして、ホテル前で別れた。

 ホテルに戻り、ウエルカムドリンク券を持ってスカイラウンジ(?)へ行った。そして、バンコク市内を眺めながらトロピカルジュースを飲んで一休み。あ〜、疲れたぁ〜。

こんな景色を眺めながら一休み。
 今日はマーブンクロー・センターのクーポン食堂で夕飯を食べる事にし、スカイトレイン(BTS)の駅まで歩いて行った。途中で、あまりにもお腹が空いていたので、豚肉の串焼きやパイナップルを買って食べた。おいしい〜。

スカイトレイン(BTS)。キレイで涼しくて快適〜。
 クーポン食堂に着き、けっこう多めにクーポン券を購入。沢山お店があって種類が豊富なため色々目についてしまい、しかも、残ったら換金してもらえるのに、多めに買ったクーポン券を全部使おうと、かなりの量を食べてしまった。どれもこれもおいしかったけど、お腹が苦しくて死ぬ〜。
 
歩道橋の上から見た夜のラーチャダムリ通り。車がいっぱい。
 帰り道、ブラブラしたい気もしたけれど、明日も朝早いし今日もとても疲れたので、寄り道せずに帰る事にした。ところがホテルのエレベーターの前が妙に混雑している。「ちょうどみんなが帰って来た時にぶつかっちゃったのかな?」と、エレベーターが来るのを待つが、数台あるエレベーターのどれも来ない。どんどんエレベーターを待つ人が増え、かなり大事になってきた時、ホテル側からエレベーターの故障を告げられた。そんな〜。せっかく寄り道しないで帰って来たのに。階段は?と思ったが、階段もない。高層ホテルだから階段で上がるのもどうかとは思うけど、でも、そんな〜。結局、1時間近く待たされたがエレベーターは直らず、従業員用のエレベーターを使うことになった。あぁ、疲れた・・・。

PREVIOUS     NEXT


Copyright (C) aico All Rights Reserved.


inserted by FC2 system