++HOME++PROFILE++DIARY++TRIP

ホーチミン&アンコールワット旅日記
in
ベトナム&カンボジア


INDEX

6月10日(土)
 ベトナム最後の朝食を済ませた後、チェックアウトをするためフロントへ下りて行く。ポストカードを送りたいと伝えると「1ドル」と言われる。実際1ドルもしないけれど、とりあえず何でもかんでも1ドルと言われる。多分、外国人料金なんだろう。この場合、手数料も含まれているかもしれない。それから、フロントのアオザイ姿のお姉さんに「一緒に写真を撮りたい。」と言うと、それまでは普通のスタッフという感じだったのに急にはしゃぎ出し、他の人も呼んでくれる。とても楽しそうに腕をからませてきてはしゃいでいる。何だかすごく嬉しい。それから別れを告げ外に出る。いつもホテル前で待機しているバイクタクシーのお兄さんが「ともだちぃ〜、またね〜!」と笑顔でぶんぶん手を振ってくる。私たちも負けずにぶんぶん手を振り返す。
 空港まではガイドさんが送ってくれる事になっていた。私はてっきりホアマンが来るのだと思っていたが、違った。名前はフク。6、7年前、東京の大久保にある日本語学校に通い、その後、栃木のソフト系の専門学校に通っていたそうだ。栃木ではある老夫婦に本当によくしてもらったそうで、懐かしそうに色々話してくれた。フクは、ベトナムの現状について少しグチっぽく語ってくれた。フクは、ガイドの仕事を始めて今日で10日目だという。それまではまかない食堂みたいのを経営していたのだが、つぶれてしまったそうだ。「ベトナムで商売をするには賄賂がないとやっていけない。」と、少し憤りとあきらめの表情を浮かべて話してくれた。大変なんだなぁ・・・。少し暗くなってしまったところで「またお金を貯めて、日本に行きたい。」と、フクは力強く笑った。そこで空港に着き、簡単に手続き方法の説明を受け、一緒に写真を撮り別れた。さぁ、カンボジアへ出発だ!

空港にてフクと。
 10:50発VN827便にてカンボジアへ向かう。離陸してすぐ、スチュワートさんが、出入国カードを手前の座席から順々に機械的に配り出す。ところが私の所まできて、1度は紙を差し出したにも関わらずその手を引っ込め、じっと私の顔を見る。それからちらっと横に座っているチイの顔を見て、また私の顔を見る。それを数回繰り返した後、何か納得したように「うんうん」と首を上下に振り紙をくれる。が、笑顔で一言。「ジャパニーズ?」え・・・。それってどういう意味?その後もそのスチュアートさんは、やたらと私の顔を見る。だから日本人だってば・・・。
 
 1時間程で飛行機はシェムリアップ空港へ到着した。とても小さなのどかな空港だ。ホーチミンのタンソンニャット空港とは全然違う。雲泥の差だ。本当に国際便が乗り入れる空港?と驚いてしまうが、私はこういう方が好きだ。全体的にのんびりしていてほのぼのする感じである。スタッフの1人が私の腕時計を見て、カンボジアの時間に設定されているか確認する。時間が設定されていることが分かると、嬉しそうに笑う。ステキな笑顔だ。

小さな空港に小さな飛行機。
 荷物を受け取り進んで行くと、小さなインフォメーションデスクがあった。ここで遺跡を巡るための券が買えるかと思い寄ってみるが、ここで券は買えないと言われる。そして「ホテルはもう決まっているのか?迎えはあるのか?」と聞かれる。「ホテルは決まっているが迎えはない。」と告げると、「ホテルまでタクシーで5ドル。空港タクシーだから安心だ。」みたいな事を言われる。チイと「どうする?」と考えるが、外に出て他のタクシーと交渉する時間ももったいないし確かに安全そうだし、という事でその場で5ドル払い、外で待機しているタクシーへ乗り込んだ。
 運転手の名前はニョン。ニョンは私たちよりちょっと英語が喋れる位で、常に笑っている。ルームミラーでちらちら私たちを確認していて、気になる私たちもついついルームミラーに目がいってしまうので、ルームミラー越しによく目が合う。そして目が合う度に「んふふふ〜。」とちょっと怪しげに笑うので、私たちも小声で「あ、あやしぃ〜。」とつぶやき合いながら笑う。ホテルまでの道中、ニョンが「これからどこに行くの?」と聞いてくる。「アンコール・ワットに行く。」と言うと、「明日は?」と言うので「タ・プロームとかバンテアイ・スレイとか、アンコール・トムとか。」と言うと「2日間で50ドルでどう?」と言ってくる。私たちは、タクシーで回ることをあまり考えていなかったので、この金額が高いのか安いのか妥当なのか見当がつかない。ただ、タクシーで回れれば確かに安全だし、楽だし、スコールの心配をする必要もない。そこで、とりあえずねぎってみる。ニョンは「バンテアイ・スレイは遠いから。」と言っているが、私たちも45ドルを譲らない。しばらく押し問答をした後、ニョンが折れた。「じゃ、これからタ・プロームとアンコール・ワットに行って、明日、バンテアイ・スレイとアンコール・トムね。」やった!そこで私たちは最終確認に入る。「夕日も朝焼けも見たいんだけど、それで全部で2人で45ドルだよ。OK?」「OK」とニョンは笑顔でうなずく。
 すぐにホテルに着いた。「BANTEAY SREY HOTEL」だ。一見きれいだし、わりと大きなホテルである。ニョンは照れ屋で言葉数が少ない。そして、とても静かに落ち着いた口調で話す。見るからにいい人そうだ。だけど、私たちはホテルのチェックイン時に、行き先と‘2日間で2人で45ドル’をノートに書き、ニョンにサインを求めた。ニョンは普通にサインしてくれる。いかにも「あなたを信用していません。」的な行動なので申し訳なくも思ったが、私たちはかなりカンボジアという国に身構えていたのだ。何があってもおかしくない。楽しい旅だったと言えるようにするには、色々な事に注意を払わなければいけないのだ。それから部屋に荷物を置きに行く。異様に広くて落ち着かない。部屋の鍵もかかってるのかかかってないのか怪しい感じだ。が、とりあえずかかってる事を確認して、必要なものを詰めたカバンを下げ、急いで下に下りて行く。
 まず、遺跡を巡るのに必要な入場券を買うためチェックポイントへ行く。3日券で40ドル。写真が必要なのであらかじめ日本で撮っておいた。なのに、慌てていたためうっかりパスポートと一緒にフロントに預けてきてしまった。写真がないと言うと「10ドル」とスタッフの1人が言う。「えー!だってガイドブックに無料で撮ってくれるって書いてあったのに。」と反論し、ニョンに「ホテルに写真を忘れてきたから取りに帰りたい。」と一生懸命説明していると、チイが「撮ってくれるって。」と笑っている。振り返るとみんながニヤニヤ笑っている。あ、かわかわれたのね・・・。ポラロイドカメラで写真を撮ってもらい、乾くまでの間、みんなに日本語の意味について質問される。みんなとても熱心に日本語を勉強していた。それだけ一気に日本人観光客が増えたのだろう。だけど、「私は毎日ドライヤーをかけます。」と「私は毎日ブローします。」の違いについて聞かれて困ってしまった。しかも、何でこんな例文があるんだろう?と不思議に思った。
 やっと準備が整い、入場券にパンチで1つ穴を開けられ(毎日チェックポイントを通って穴を開けてもらうのだ。)タ・プロームへ向かう。タ・プロームに着くまでの間、アンコール・ワットやいくつかの遺跡を通り過ぎて行く。町全体が遺跡だ。緑が多く、人もあまり見かけない。ガイドブックで見てきた遺跡を、今この目で見ている。それはものすごい感動で、どんどん気持ちが高揚していく。
 それから少ししてタ・プロームに着いた。タ・プロームはジャヤヴァルマン7世により1186年に建てられた寺院で、巨大に成長したスポアン(木の根っこ)が有名である。私たちが最初に目にしたのは大きな顔が付いている石造りの門、四面塔だ。まるで、この顔の主の体内に入って行くかのような気持ちで門の中へと足を踏み入れて行った。木がうっそうと茂り、ほとんど人がいない。崩れてしまった石がいたる所に適当に積み上げられ、全体的に緑色のカビに覆われている。壁に彫られている、丸みを帯びしなやかな動きが伝わってくる無数のデバター像に感動する。本当に神秘的だ。崩れた石のせいで足場は悪く、まるで迷路のようだ。2人共しばらくの間、それぞれの目に次々と飛び込んでくる物を追って夢中になっていた。
 
左:塔門を抜け少し歩いて行くと小さな門があり、それを抜けるとこの景色が目に飛び込んでくる。  
右:大きな顔に見下ろされ感動と緊張でいっぱいになる。
 遺跡の中には何人かのスタッフがいるのだが、私が夢中で見回っていると、笑顔で「こっち、こっち。」と導く人がいる。彼は言葉を発する事もなく、、笑顔でどんどん私を奥へ導いて行く。感動のあまり興奮状態の私は、何も考えずに後を付いて行く。おじさんが指差す方を見ると、ガイドブックで見た大きなスポアンが巨大な根を張りめぐらせている。まるでこの寺院を潰そうとしているかのようだ。「うわーーーー、すごーーーーーい!」歓声を上げる私を満足気に眺め「すごーい、すごーい。」と真似をして笑っている。それからまた、ニコニコとさらに奥へと私を導いて行く。また違ったスポアンが出現する。太いスポアンに細いスポアンがからみつき、まるで毛細血管のようだ。自然のたくましさを見せ付けられ言葉を失う。そんな私をおじさんは本当に満足気に眺め、さらに奥へと行こうとする。そこで私は我に返った。「チイはどこだ?」

   
 特に感動した3つのスポアン。今にも動き出しそうな迫力。 

 私はおじさんの後を付いてどんどん奥へ入って来てしまったが、どうやってここまで来たかも全然分からない。急に心細くなり、友達が向こうにいると告げて引き返す。石がゴロゴロしてるし、暗いし、人はいないしでどんどん不安になってきた。「チィー!」と何回か叫んでみる。すると「アイちゃーん!」と声がする。やっと出会えてホっとし、「絶対2人で離れないようにしよう。」と言い合う。チイもまた、別のスタッフに案内されていた。2人一緒になるとまた強気になる。足場の悪い石の山の向こうには何があるのか気になり、上がって行く。すると、後ろからさっきのおじさんが現れ、「そっちに行ってはいけない。」と注意され、タ・プロームの中を順に案内してくれた。私たちは9種類か10種類のスポアンに案内され、とにかく感動し続けた。いつかこの寺院はスポアンに飲み込まれてしまうのではないかと圧倒された。
 一通り見て回った後、案内してくれたおじさんにお礼を言い別れる。おじさんに案内してもらわなかったら、全てのスポアンを見る事はできなかったのではないかと思う。それからニョンの所へ戻り、アンコール・ワットに向かった。タ・プロームを見学中、一時的に激しいスコールがあったがすぐに止んだ。なので、アンコール・ワットに着いた時も怪しい雲行きではあったが、もしスコールが来てもすぐに止むだろうと思っていた。ただ、夕焼けは見れなそうだとは思っていた。
 アンコール・ワットは12世紀前半、スールヤヴァルマン2世によって作られた。そして、南北1300m、東西1500mもある環濠に囲まれている。さらに周壁にも囲まれているので外から中の様子は見えない。それがより中への関心を高め、また、うっそうと生い茂る木々が一層アンコール・ワットを神秘的にさせている。ついにアンコール・ワットへやって来た。環濠にかかる西参道を渡り始めるとドキドキしてきた。思ったよりも全然人がいないのがいい。観光地ではなく、1つの寺院、遺跡として感じる事ができる。

西塔門の中から見た祠堂。
 西塔門まで来た所で激しいスコールが始まった。ベトナムで経験したスコールとは違う。もっと雨が激しく、風も強い。まるで台風だ。しかも、一向に止みそうにない。少し様子を見るため高さ4メートルのヴィシュヌ神像を見たり、象の門を見たりしていた。すると何人かの台湾の人に「一緒に写真を撮ろう。」と言われ写真を撮る。それから、雨が止むのを待てなくなった私たちは、かっぱを着て先に進むことにした。すると丁度さっきの台湾の人たちが傘をさして行くところだった。すると、一緒に傘に入れて行ってくれると言う。かっぱを着るのも面倒臭かったし、「入れてもらおっか。」とちゃっかり入れてもらい、第一回廊入口まで参道を歩いて行った。一緒に写真を撮った人が傘に入れてくれたのだが、私以上に英語が分からないようであまり話しをしない。ただ、足元に水たまりがあると「気を付けて。」という感じで足元を指差す。中央祠堂がどんどん近づいてくる。私の目に映る、5つあるうちの尖塔3つと背の高いやしの木に、雨のせいでもやがかかりますます神秘的である。私が写真を撮りたそうにしていると気付いたらしく、立ち止まってくれる。急いでシャッターを切り「サンキュー」と言うとにっこり笑う。そして第一回廊入口まで来ると「バイバイ」と去って行った。何ていい人たちだったんだろう。

高さが4mもあるヴィシュヌ神。
 第一回廊の中に入って行き、壁一面に施された見事なレリーフを見て回る。ガイドブックの説明と照らし合わせながら一周する。本当に見事である。そのまま第二回廊へ行く。すると19歳だという地元の男の子が話し掛けてくる。目がきらきら輝いていて素直そうな男の子だ。少し話しをした後、私たちが先へ行こうとすると「一緒に付いて行っていい?」と聞いてきた。別に断る理由もないので「いいよ。」と言うと、嬉しそうに付いて来た。

このようなデバター像がいくつも見られる。
 私たちは壁画をじっくり見たいのだが、男の子は自分の身の上話しをせつせつと語っている。父親が内戦で死んでしまった事や兄弟がいる事、自分が今何を勉強しているか等だ。でも私たちは壁画を見たいし、英語もよく分からない。だんだん「困ったな。」と思い始めた頃「Can you help me?」と切り出した。一瞬意味が飲み込めず、どういう意味かと尋ねると「お金をちょうだい。」と言う。「何だ。やっぱりそういう事なのか。」とがっかりする。はっきり断るとそれ以上は何も言わず、「サンキュー」と少し申し訳なさそうな顔をして戻って行った。ちょっとズキっとする。私はスキを見せてはいけないと思い、「ごめんね。」とは言ったが、「お金持ってないからあげられない。」と、かなり強い態度を取ってしまった。もし、しつこくお金をせびられたり、お金を出さない事が分かった瞬間、態度を変えられたらそんな気持ちにはならなかっただろう。でも、彼は態度を変える事もなかったし、どこか寂しそうだった。そういう事をせざるを得ない境遇にある事を思うと複雑な気持ちだった。きっとここにはそういう子が沢山いるのだろう。

回廊に彫られている見事な壁画。
 スコールはますます激しくなっていく。目の前にそびえ立つ第三回廊や中央祠堂に行くためには、ほとんど垂直なのではないかと思われる急な階段を上って行かなければならない。ただ雨も風も強い。でも、ここまで来て引き返すことなんてできないので、かなり危険にも思われたがカッパを来て上って行くことにした。上から見てるお坊さんや外人が笑っている。「ねぇ、もしかしてここから上るんじゃなかったのかなぁ。」と不安になる。どうやらもう少し楽な場所があったようであるが、でも、たいして変わらないと思った。
 
階段の上から写真を撮るとこんなかんじ。
  回廊の中に入って行くとさらに人が少なく、真っ暗である。こういうときのために懐中電灯を持ってきていたのに、見事に2人ともホテルへ置いてきてしまった。突然大きな穴が開いていたり水たまりがあったりして何度も足を落とし、その度に「がくんっ」と衝撃を受けつつ歩いて行く。上にはお坊さんが多く、お坊さんと話し込んでいるアメリカ人を何人か見掛けた。しばらくして日本語が話せる若いお坊さんに出会った。名前はソティ。一緒に写真を撮るとき「私はお坊さんなので、私に触らないで下さい。」と言われ、また、私たちが帽子をかぶったままでいたら「帽子を取ってください。」と注意された。私たちは慌てて帽子を取り、少しだけ話しをした。すると「中を案内しましょうか?」と言われた。一瞬迷ったが、もしまた「お金・・・」ということになっても嫌だったので「大丈夫です。」と別れた。
 
左の写真の左側がソティ。みんな快く写真を撮らせてくれる。
 上から参道を見下ろしてみる。ほとんど人はいない。周りは雨のせいで白くかすんでいて緑がきれいだ。遺跡と木以外、何もない。ところどころに背の高いやしの木が立っていて、それがとてもアンコール・ワットのイメージにぴったりしている。一息ついたところで戻ることにした。上ってきたからには、また、あの急な階段を下りて行かなければならない。上るより下りるほうが怖い。参道に出た頃には雨が上がっていた。 
 
左:雨に濡れて一層きれいなデバター像。右:カッパでスコールを乗り切りました!
 ニョンが手を振って待っている。相変わらずルームミラーで私たちを確認しながら「んふふふ〜。」と笑う。私たちも困って「ははははは。」と笑う。ニョンが「夕飯はどうするの?」と聞いてくる。「どこかいい所ある?」と聞くと、アプサラダンスショーが見れるビュッフェ形式のレストラン「クレーン」を薦めてくれる。値段も10ドルちょっとだと言うのでそこに行くことにした。
 私たちが着いた時、レストランにはまだ誰もいなかった。ショーが始まるまでに1時間はある。少しして人が入り始めたが、満席になる程ではなかった。ショーが始まり、始めは農民の踊りなどが演じられた。私とチイはご飯を食べながら話しをしつつ踊りを見ていた。ふっと、ぶつぶつ言う声が聞こえるので横を見ると3人のアメリカ人がいて、そのうちの1番若い一人がチイのシャツをじっと見つめて何かぶつぶつ言っている。「何か横のアメリカ人、やばいよ〜。何かぶつぶつ言ってる・・・。」とちいに囁くと、そのアメリカ人は私たちの視線に気付き顔を上げ、ニヤっと笑う。いかにも自分に自信がありそうな感じで、「彼女の仕事は何だ?化粧品販売員か?」と言う。そうか、チイはマリークワントのシャツを着ていたのだ。どうやらそれを読んでいたようだ。何だ、びっくりした。
 少ししてまた声をかけてくる。「ショーを楽しんでいるか?」と言うので「まぁまぁ。」と答え「あなたは?」と尋ねると「T love dance!」と勝ち誇ったような顔をされた。つまり私たちに「うるさい、集中しろ!」と言いたかったのだろう。チイと顔を見合わせ話すのをやめる。ちょうどその時、アプサラの踊りが始まった。とてもきれいで横のアメリカ人に言われなくても踊りに集中し始めた。何枚か写真を撮るとフィルムが終わり、巻き戻しを始めた。今度は私のカメラがじーじーいうのが気に入らないらしく、3人が私を見る。「I’m sorry...」とカメラを手で覆う。と同時に、アメリカ人のカメラも巻き戻しを始める。今度は私が勝ち誇ったようにニヤっと笑みを浮かべじっと見ると「Oh!」なんて両手をあげ笑っている。本当に強気な人たちだ・・・。ショーの最後に踊り子たちと写真を取れる時間が用意されていた。すると、ニョンがやってきて撮ってくれると言う。私たちは舞台に上がり踊り子たちに混じって写真を撮ってもらい、ホテルへ戻った。(写真:あまりの美しさにうっとり・・・)

あまりの美しさにうっとり・・・。
 ホテル前でニョンと明日の時間を決める。アンコール・ワットで朝焼けを見るため、5:30にロビーで会うことになった。疲れきっていた私たちは、さっさと順番にシャワーを浴びる。水が鉄臭い。寝る前になって、何となくお腹が痛いような気がしてきた。とにかく早く寝よう。明日も早いぞ!



PREVIOUS     NEXT


Copyright (C) aico All Rights Reserved.


inserted by FC2 system